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知ってるようで知らない「酵素」
しっかり取り入れ酵素ダイエットで痩せる!
食物には様々な栄養素が含まれていますが、中には聞き慣れたものでも効果をよくイメージできないものがあります。
その一例が「酵素」です。
多くの人が聞いた事はあるし、健康には良いと分かっていても、実際どういう物で、ダイエットにどのような効果があるのかをご存知の方はあまり多くないかと思います。
今回はそんな酵素についてを解説しながら、酵素ダイエットの紹介をしていきたいと思います。
酵素ダイエットとは
酵素ダイエットとは、酵素を含む食品やサプリメントを定期的に摂取することで、ダイエット効果を狙うダイエット方法です。
短期間で痩せることを目指すというよりは、酵素を摂取し続けて痩せやすい体質へと改善させる種類のダイエットになります。
後述しますが、酵素には新陳代謝を上げる効果があるものがあり、それらを摂取することによって基礎代謝が徐々に向上して痩せやすい身体が作られていきます。
そもそも「酵素」とは?酵素をおさらい
しかし、そもそも「酵素」自体、よく耳にするけれど詳しく知らない…という方も多いはずです。
酵素ダイエットで用いられる酵素とは、そもそもどういう物で、私たちの身体の中でどのような働きをするのか、以下に詳細をご紹介していきます。
酵素はたんぱく質の一種
酵素というと特別な栄養素を思い浮かべますが、実際には身体を作る栄養素である「たんぱく質」の一種になります。
生命活動の維持に不可欠と言われますが、確かにたんぱく質は身体を構成するうえで不可欠な栄養素です。
たんぱく質が筋肉の材料になることは有名ですが、それだけではなく内臓や血液・ホルモンの生成においても材料として使われています。
しかし、酵素は通常のたんぱく質と大きく異なる特性を持ちます。
それ単体で効果をもたらすのではなく、体内で有益な化学反応を発生させることが大きな目的なのです。
ある物質の構造を分離させたり、別の物質との合成を促進して新たな物質を作る手助けをしてくれます。
代謝に関するほとんどの行為に対して働きかけているため、人間が生きるために必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。
消化を助ける消化酵素
人間にとって食事が必要なのは、身体に必要な栄養素を取り込むためです。
そこで肉や魚・野菜といった食料を食べるわけですが、ただ食べるだけでは人間の身体は栄養を取り込める仕組みになっていません。
食べ物を消化する、つまりは栄養素を身体に吸収できる状態まで細かく分解する必要があるのです。
この「消化」の過程で必要になるのが消化酵素です。
噛むだけでは細かくならない食べ物を溶かしていきます。
三大栄養素と呼ばれる、炭水化物・たんぱく質・脂質それぞれを分解する酵素が存在し、そのおかげで体内に必要な形で栄養素が再構成され、各部位に送られていきます。
身体中に栄養を届ける代謝酵素
消化を経て、食べ物は栄養が吸収されやすい形にまで分解されました。
しかしこの段階では、ただ分解されただけですから、次はそれらの栄養素が働ける場所まで運搬する必要があります。
この栄養素を運搬する働きを担うのが代謝酵素です。
栄養が必要な場所まで行き届くと、その部位で栄養は化学変化を起こし、細胞に働きかけます。
皮膚や髪の毛を作ったり、内臓を動かして毒素を排出させたりと、幅広く活動します。
免疫力を高めてくれる効果もあります。
食べ物から取り込む食物酵素
豆類・野菜・果物・発酵食品に含まれていて消化酵素をサポートする働きを持ちます。
食物酵素が必要になる理由は、消化酵素・代謝酵素の生成量が関係しています。
先にご紹介した消化酵素・代謝酵素は、体内で生産される酵素のため「体内酵素」とまとめられています。
しかしながら、この体内酵素は体内において生成される量に限界があります。
仮に生産される体内酵素の最大量が100だったとします。
これらを消化酵素・代謝酵素のいずれかに分配するわけですが、必ずしも均等な配分にはなりません。
その理由は、人間の身体は消化を代謝より優先する仕組みになっているからです。
栄養が分解される流れを考えてみましょう。
まず体内に入った食料は、咀嚼されたあと胃の中に入り溶かされます。
溶かされたものは小腸へと進んでいき、栄養素はこの時点でほとんど吸収されます。
この流れから分かることは、消化されたあとに代謝が始まるという点です。
つまり、消化がしっかりできないと消化不良を起こし、嘔吐・下痢などの症状が出ます。
身体の健康を考えると、こちらの方が問題が大きそうです。
脂っこいものやジャンクフードのような、消化に時間がかかる食事はより消化酵素の使用割合が高くなりますから、必然的に代謝酵素にかける割合が減少していきます。
代謝酵素が減ることで、栄養が十分に身体に行きわたらなくなったり、消費すべき脂肪や糖質などの栄養素を身体に溜め込んでしまうリスクがあります。
長期的にはだるさや眠気、疲れやすさなどの症状としてもあらわれます。
この状態を防ぐのに役立ってくれるのが食物酵素です。
消化酵素の手助けをしてくれるので、体内で生成した酵素の使用割合をより代謝に注ぐことが可能になります。
100しか無かった分が120になれば、その分代謝活動に回せる酵素が増えます。
代謝量が向上することで、脂肪燃焼などのダイエット効果が期待できます。
酵素の取り入れ方・酵素ダイエットのやり方
酵素にも色々な種類がある事がわかります。
では、そんな酵素を使って、どうダイエットに結び付けていくのかというのを次に見ていきましょう。
以下に、酵素の効果的な取り入れ方をご紹介していきます。
毎日の食事に果物を取り入れる
酵素ダイエットの基本となる方法です。
毎食時にりんごやパイナップルといった果物を取り入れることで、酵素を食事中に摂取し消化効率を高める方法です。
注意点としては、果物には糖分が含まれているため、食べる場合は他のメニューとの調整が必要です。
特に炭水化物の量は、果物を食べた分減らすよう心がけましょう。
1食を酵素食品や果物に置き換える
1日3食のうちどれか1食を、市販の酵素ドリンクや果物と置き換える方法です。
食事の絶対量が減少するので、その分カロリーを調整できます。
ただし、食品を加熱してしまうと酵素がなくなってしまうため、もし野菜や果物で酵素を摂取する場合は生のものを摂るように心がけましょう。
プチ断食と併せる
酵素ダイエットはそれ単体で行うよりも、食事制限を取り入れることでより高い効果を発揮するという特徴があります。
一例としてはプチ断食があります。
前日の夕食後から翌日の昼食まで食事をしないという、プチ断食という健康法があります。
プチ断食はファスティングと呼ばれる食事制限の1つで、食事を摂らない時間を増やすことで内臓を休め、本来の働きを取り戻すための方法です。
酵素を摂取するタイミングとしては、まさにこのプチ断食中に行います。
朝食を抜いて昼食を食べるまでの間、慣れないうちは身体が拒否反応を起こします。
具体的にはお腹が空いて気持ち悪くなったり、頭がぼーっとして働かないなどの症状が出る場合があります。
そこで、プチ断食中の不足している栄養を補うために、酵素ドリンクやサプリメントを摂取するという方法です。
この方法を取る場合は、野菜や果物は取らず、カロリーの低い酵素ドリンクやサプリメントを摂る必要があります。
自分が定期的に飲んでいる製品がある場合は、一度試すと身体の軽さに驚くはずです。
酵素ダイエットの効果・メリット
酵素ダイエットを継続することで、どのようなダイエット効果があるのでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。
太りにくい体質を作る
酵素ダイエットには太りにくい体質を作る効果が期待できます。
先にご紹介した酵素の働きにより、消化・代謝ともに身体の働きを高めてくれます。
その結果同じ量の食事を食べても消化にかかるエネルギーが減り、その分を代謝に回せるようになります。
体内の脂肪などが効率良く代謝されるためのお膳立てをしてくれますから、結果的に太りにくい体質になるのを助けてくれます。
運動後に疲れにくくなる
運動系のダイエットと組み合わせることを想定している方にも、酵素ダイエットはオススメの方法です。
新陳代謝の向上によって細胞や筋肉の修復がよりスムーズになりますから、運動後の疲れをやわらげたり、体調不良になるのを防いでくれます。
これは、酵素が細胞の修復や生まれ変わりを促してくれるためです。
新陳代謝のスピードが早くなることで、疲れを翌日に持ち越すことが少なくなります。
運動だけでなく、根詰めて仕事をする機会が多い方にもぴったりのダイエット方法と言えます。
年齢に関係なく始められる
酵素が体内で生成される量は、年齢とともに減少していきます。
そのため活性酸素の働きを年々防ぎにくくなり、結果として老化につながります。
よって、年を重ねた方にこそ必要な栄養素が酵素と言えるのです。
人によっては酵素を積極的に日々の食事に取り入れただけでも、お肌の調子が良くなったり便秘が改善したという口コミもあります。
生活習慣は変わっていないのに、なぜか最近太りやすくなったとお考えの方は、酵素を摂取することを考えても良い時期かもしれません。
酵素を効果的に摂取する方法
毎日の食事の中で、酵素を効果的に摂取するにはどうすればよいのでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。
出来るだけ「生」のものを食べる
酵素は熱を通すとその働きを失ってしまいます。
60℃以上の熱で加熱してしまうと死んでしまうため、加熱する調理では基本的に酵素を摂取するのは難しいようです。
一部、100℃以上の加熱後も生存している酵素も見受けられますが、酵素ダイエットでは極力摂取する酵素の量は減らさないのが基本です。
そこで具体策としては、できるだけ熱を通さない「生もの」を摂取する必要があります。
魚であればお刺身、ステーキであればレアの焼き加減、野菜や果物であれば生のままかじりつくのが酵素を効率的に摂取する方法です。
野菜・果物は酵素を摂取できる食品として有名ですが、実は肉や魚にも酵素は含まれています。
ただ、加熱調理が必要なメニューが多いため、あまり酵素ダイエットには取り上げられることが少ないのです。
肉を一例に取ると、肉というのは昔から「腐りかけがうまい」と言われています。
これは肉自身に含まれる酵素がたんぱく質を分解し、旨味のもととなるアミノ酸を増やすというメカニズムを端的に示した言葉です。
ただ、肉を生の状態で食べることは、肉食文化が浅い日本人にとっては抵抗がある食べ方の1つであり、なかなか取り入れるのが難しい側面もあります。
その点日本人でも比較的取り入れやすいのは魚のお刺身かもしれません。
魚であれば比較的生のものを取り入れる機会も多く、スーパーでも刺身用に切り身がまとまって売っているものもありますから、気軽に取り入れられます。
酵素を取り入れる食事のレパートリーを増やす参考にしてください。
サプリメントや専用ドリンク類を使って補う
酵素を手軽に摂取できる方法として、サプリや酵素ドリンクなどのドリンク商品があります。
こちらは一見飲みやすくて良い印象がありますが、実はほとんどの商品が製品化される過程で加熱処理を行っています。
理由は、酵素ドリンクの製品カテゴリーにあります。
食品衛生法上、酵素ドリンクは清涼飲料水のカテゴリーに分類されてしまうのです。
そのため、ほとんどの場合、製品として出荷する前に加熱処理を必要とします。
種類にもよりますが、最低でも65℃で10分間の加熱が義務付けられています。
酵素は加熱に弱いため、どうしても絶対量が生ものに対して減少してしまうという特徴があります。
そこでオススメなのがサプリメントです。
清涼飲料水と違い、サプリメントでは非加熱での製法も認められています。
そのため酵素を殺さずにサプリメント化できるため、より効果を得やすい構造になっており、長期保存も可能なため、自分のペースで取り組めます。
酵素ダイエットを実践する上での注意点
酵素ダイエットには、継続する際の注意点もあります。
以下に詳細をご紹介します。
酵素を摂取しても食べ過ぎない
酵素ダイエットの大きな落とし穴の1つです。
消化・代謝に使える酵素量が増えるのであれば、食べる量が少し増えても問題無いと考える方も少なからずいるようです。
しかし、これは冷静に考えればすぐにわかることですが、ダイエットの妨げにしかなりません。
酵素によって消化効率が上がるということは、それだけ栄養素をスムーズに摂取しやすい身体になるということです。
身体に本当に必要な栄養素を吸収するには大切ですが、好きなものを好きなだけ食べてもいい身体になるわけではありません。
食べ物によってはかえって脂肪などを過剰に吸収してしまい、ダイエットに影響を与える場合もありますから注意しましょう。
これをすれば劇的にダイエットできる方法ではない
たまに勘違いされる方がいますが、あくまでも体質改善的な面があるダイエット法です。
酵素ダイエットだけを取り入れて、劇的に体重がマイナス10kgといったような効果が得られる事は稀です。
そういった効果を出す型は、酵素ダイエットはもちろんですが、他の要素も大きく食事改善や運動習慣や睡眠習慣など日常の何かしらも合わせて改善している事がほとんどです。
酵素ダイエットで目指せ-○○kgといったような過激な目標には向きません。
しっかりと体質改善を行い、無駄なところを落として、長期的に痩せやすく太りにくい体を作っていくというくらいの心持ちが理想的です。
断食と組み合わせる場合は体調も考慮する
プチ断食や本格的な断食と組み合わせて酵素の摂取を考えている方は、断食中に体調を崩さないように、身体の状態に問題が無いことを確認して行うようにしましょう。
体調不良の場合、断食を行うことによって必要な栄養素が身体に行きわたらず、かえって症状を悪化させてしまうリスクもあります。
酵素ダイエットのまとめ
酵素ダイエットは、日常の食生活に酵素を取り入れるダイエット方法です。
生もののほか、サプリメントや酵素ドリンクなどの方法でも取り入れることが可能です。
特に酵素ドリンクなどがネットを中心に一時一躍有名になった事もあり、酵素ダイエット自体は割と主流になってきています。
ただし加熱には弱いので、できる限り酵素を壊さずに摂取できる方法を取り入れましょう。
年齢を気にせず取り入れられ、運動系のダイエットとも組み合わせの相性が良い方法です。
まずは果物を食生活に取り入れるなど、簡単な方法からも始められるので、手軽にはじめてみて続けられそうならしっかり続けていくという方法でまずは取り入れてみましょう。
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