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小さい頃に一度はやったことがあるフラフープでダイエット
消費カロリーも高く場所を問わずながらエクササイズも出来てオススメ
小学校などの幼少期に一度は経験した事があるという方も多い「フラフープ」
上手に回せた人も、苦労した人も多くいるかと思います。
実は、このフラフープがダイエットに非常に優れた運動である事がわかってきています。
最近ではフラフープのパフォーマーが動画サイトなどでもパフォーマンスを披露しており、主にアメリカで再び熱いカルチャーとして注目を集めています。
そんなフラフープを使ったダイエット方法を、今回はご紹介していきます。
まずはフラフープダイエットについておさらい
フラフープダイエットとは、名前の通りです。
やり方としては、フラフープを5分~10分ほど回すことで有酸素運動を行うことを目的としたダイエット方法になります。
少し余談ですが、フラフープはもともと「フープ」と呼ばれており、日本語で言うと「箍(たが)」の表現が近いかもしれません。
箍は、金属や竹などで出来た輪のことを言い樽を作るときに木々をまとめる輪としても使われます。
「フラフープ」の名称は、フラダンスのように腰を動かしてこのフープを回すことからついた名称で、ポリエチレン管が主な素材となります。
フープを回すことをフーピングと言い、フラフープで技を披露する人はフーパーと呼ばれています。
なぜまたフラフープが人気再燃になっているのか
もともとフラフープは遊具としてではなく、アメリカでエクササイズグッズとして流行った経緯があります。
フープ自体の原型になるものは古代から存在しており、ダイエット目的として使用されていたという調査結果もあるようです。
1958年にアメリカで大流行したことを受け、東京都のデパートでも一斉に販売されました。
それを皮切りに日本でもフラフープが認知されました。
当時から美容や健康に効果があると謳われており、老若男女問わずフラフープはブームになり、全国各地で大会なども開かれていたほどです。
人気にあやかったフラフープソングなるものも出来たほどですから、一大ブームだった事がわかります。
しかしながら、路上でフラフープをしていた子供が交通事故に遭ったり、一部児童の内臓障害が報告されたことにより、一度フラフープは日本で禁止されてしまいました。
現在は、フラフープと内臓障害は何の因果関係もないことが医学的に証明されています。
フラフープはサーカスでも使用されており、サーカス団の技術は見る人を感動させます。
前述したようにパフォーマーも増加しており、カルチャーとして根強い人気を誇ります。
フラフープダイエットの実際の効果の程は
フラフープの魅力について紹介してきましたが、実際にダイエット方法として行う場合、どのような効果があるのでしょうか。
下記に詳細をまとめてみました。
カロリー消費量が意外に多く、継続しやすい
フラフープダイエットはその名のとおり、フラフープを回すことでダイエット効果を目指すのですが、やはり気になるのがどれくらいカロリーが消費されるのかという点です。
実は、フラフープのカロリー消費量は10分間で100kcalで、ランニングや水泳の平泳ぎを行うのとほぼ同じ効果が見込めます。
運動としては有酸素運動に分類されますから、脂肪燃焼にも効果があります。
水泳ダイエット
ランニングや水泳に比べると、場所を問わずエクササイズが可能で屋外、室内問わず運動ができるメリットがあります。
また、広さもフラフープが回せるスペースさえあれば十分できるため、家に畳2畳分のスペースがあれば、テレビを見たりラジオを聴いたりしながらなどのながらエクササイズも可能になります。
ここで問題になってくるのは、有酸素運動を行う時間の目安です。
有酸素運動は、20分以上継続して運動しないと脂肪が燃焼しないと言われてきました。
しかしながら、最近の研究結果では必ずしもそうではないことも分かってきています。
よく言われているのは、運動の始めは糖がエネルギー源として使われ、脂肪が使われるまでには時間がかかるというものです。
しかし、糖が使われたあとに脂肪が使われるという順序は、身体の中で明確に線引きされているわけではありません。
どのエネルギー源が使われるかは、時間のほかに運動の強度も関係してきます。
強度が強い運動は、即効性のある糖分が使われますし、強度が弱い運動で長く続けられるものは、脂肪が使われる傾向があります。
したがって、継続時間が20分と明確に決められているわけではなく、5分~10分の運動を細切れに行い、それらを積み重ねても脂肪燃焼にはつながるのです。
運動をするうえで最も大切なことは、時間ではなく「毎日の積み重ね」です。
運動は3日以上中断すると、効果も同様に中断してしまいますし再開する意欲も削がれていきますので、毎日は出来ないとしても、せめて週3日を目安に運動を心がけましょう。
インナーマッスルと体幹を鍛えらえる
フラフープダイエットで最も大切なのは言わずもがな「腰」です。
腰をうまく使うことによってフラフープを回します。
上半身と下半身は腰によって繋がれているという事からもわかるように、私たちの体において「腰」というのは思っている以上に大切です。
心臓や肺などは、肋骨によって頑丈に守られています。
これは、心肺機能の損傷が即生命の危機につながるため、その箇所を守るために進化したと考えられています。
それでは腰はどうかというと、筋肉と脂肪によって内臓を守っています。
もし腰回りを肋骨のような頑丈なつくりの骨で固定したとしたら、一見丈夫そうに見えるかもしれません。
しかし、もし人体がこのような構造になっていると、骨の頑丈さが仇となってしまうのです。
一度倒れたら最後、自力では起き上がれなくなってしまうのです。
そのため、しなやかな筋肉とクッション効果のある脂肪により腰回りの内臓は守られているのです。
この腰回りの筋肉を使うことで、骨盤周りのインナーマッスルを鍛えられます。
その結果、体幹ができるのと併せて筋肉量と代謝の増加が見込めますし、内臓のガードも固くなるというわけです。
骨盤矯正
現代はとにかく姿勢を崩す習慣が多くなりました。
そのため、昔と比べても使う筋肉のバランスも崩しやすい傾向があります。
その結果として骨盤が歪んでしまいやすいのです。
骨盤が歪んでしまうと、骨盤に支えられている内臓もその位置が変わってしまいます。
骨盤が閉じていたときに上部にあった内臓が、生活習慣の悪化に伴い骨盤が開くことで、もともとの位置から下がってしまいます。
これがパッと見たときにお腹が出て見えてしまう原因でもあります。
これを防ぐためには腰を支えている筋肉を鍛えることが必要になるのですが、フラフープは腰を回すエクササイズになり、腰回りの筋肉を鍛えられ、その副産物として、骨盤矯正も期待できるのです。
くびれを作る
女性なら誰もがきになる「くびれ」
フラフープはウエストにくびれを作る手助けにもなります。
人間の脇腹には「腹斜筋」という筋肉があるのですが、この腹斜筋を鍛えることで脇腹のラインがシャープになります。
腰の位置でフラフープを回すことで、腹斜筋も他の筋肉同様しっかりと刺激を受けるため、見た目として「くびれ」という形で表れてくれるのです。
実は腰以外の場所でも回せる
かなり上級者の方法にはなりますが、フラフープは腰だけでなく、腕や足でも回す事が可能です。
腕で回せば二の腕に負荷がかかり、二の腕痩せの効果が期待できますし、足で回せば太ももに負荷がかかり、太もも痩せに貢献します。
もちろん、これらは腰でしっかりと回す方法を身につけた上での応用方法になりますが、フラフープを使って体の各部位を狙ったダイエットなども可能なのです。
便秘解消
骨盤の歪みを解消する一助となるフラフープダイエットは、その副産物として便秘の解消にも役立ちます。
フラフープにより骨盤が矯正されると、内臓も正しい位置に戻りますが、その結果、お通じが良くなる効果が期待できます。
腰痛予防
普段からフラフープを回し続けることで腰痛の予防になります。
そもそもの腰痛が起こる原因は、骨盤の歪みから全身が歪んでしまうという考え方からきています。
まず、骨盤が歪むので、身体を支える腰も歪んででいきます。
そうなってくると、当然、徐々に全身が歪んでいき、その結果、腰にかかる負担はより大きくなり、腰痛へと発展するのです。
フラフープを回すことで腰回りの筋肉がついてくると、骨盤の歪みが整えられます。
その結果、全身の歪みも解消する助けになり、腰への負担も少なくなるという好循環を生み、腰痛の予防へと繋がります。
また、ストレス自体も体にかかる負荷の1つとして考えられていますが。腰痛の一因になる場合もあると言われています。
体を動かすエクササイズなどは、ストレス解消にうってつけでもあります。
フラフープダイエットなら、好きな音楽を聴きながら、自宅でエクササイズすることも可能ですし、ストレス発散にある種、最適と言えるダイエット方法とも言えるかもしれません。
正しいフラフープの選び方
過去にフラフープを使ったことはあっても、実際に自分で買ったことがあるという人は少ないかと思います。
実は、フラフープ自体はそれほど高価な品物ではありません。
相場としては1,000円~2,000円ほどで、スポーツショップで売られていますし、場合によっては100均ショップなどでも販売されているところがあります。
ですが、フラフープダイエットを実践するのであれば、きちんとフラフープを選ぶ必要があります。
特に大切なのがサイズになりますので、具体的なサイズの選び方をお教えします。
まずは簡単なサイズの見分け方
フラフープを持って、体の前に立ててみましょう。
この時、フープの上端が「おへその上下10cm以内」におさまっているかどうか確認します。
おさまっていれば、標準体重より少し太めの体型くらいの方であれば、そのサイズのフラフープを選んで問題ありません。
ウエストが太めの人のサイズ
以下のウエストに該当する方は、別途フープの直径を確認する必要があります。
ウエスト85~94cm | 直径105cm程度 |
---|---|
ウエスト95~99cm | 直径110cm程度 |
ウエスト100cm | 直径115cm程度 |
これは、ウエストが大きい場合はフープ中の回せる幅を確保する必要があるためで、フラフープは遠心力を使うので、この点に注意しましょう。
その他の注意点
フラフープの内側に凹凸や磁石がついているデザインのものは最初に選ぶのは避けましょう。
デコボコなどが、刺激になると謳うフラフープもありますが、腰骨に当たった場合、痛みを伴う危険性があります。
最初は一般的なオーソドックスなフラフープを使い、慣れてきた後、そういった中級者・上級者向けのフラフープに切り替えていくのがオススメです。
また、一部体験談などを見ていると、軽いものよりも少し重みを感じるフラフープの方が、遠心力がついてフラフープを回しやすいという意見もあります。
確かに重みがある方が、お腹への負荷もかかります。
ただし、重すぎると逆に腰に痛みが生じてしまう可能性もありますから、その点には十分注意してフラフープを選びましょう。
初めて選ぶという場合などは、だいたいの目安として400g~1kgの範囲で選ぶのが理想的と言えます。
フラフープを実際に回す時のコツ
フラフープを回すには、自転車の乗り方と同じで、何度も失敗して体で覚えるのが一番ではあります。
また、最近ではYoutubeなどの動画サイトで回し方も紹介されています。
しかし、その回し方にはある程度コツがありますので、まとめておきました。
そもそも、フラフープはどうやって回すのか
フラフープを回す際、最初に誤解しがちなのが自分自身も腰を回さなければならないと考える点です。
具体的な表現をすると、腰自体をフラフープが回る向きと逆に回すという考え方です。
フラフープが時計回りなら、腰を反時計回りに回すわけです。
しかしながら、これは大きな間違いです。
実際にやろうとすればわかりますが、フラフープの回転スピードが早すぎて、腰を回すのがとてもじゃないですが追い付きません。
ではどうするのかというと、それは腰を前後、もしくは左右に振る直線運動を行います。
フラフープの回転に合わせ、腰を直線運動させることで、長時間フラフープを回すことができるようになります。
具体的な体のスタンス
フラフープを回す場合、ほとんどの人が我流で回していると思いますが、フラフープ教室などでは一定の方法をレクチャーしています。
今回は前後に腰を動かす場合の例をご紹介します。
まず、足を肩幅程度に開き、片足は半歩程前へずらします。
このときの注意点は、フラフープをどちらの方向に回すかによって、出す足が変わることです。
右から左にフラフープを押し出す場合(フラフープを反時計回りに回す場合)は、左足を前にしましょう。
逆の場合は右足です。
次にフラフープの持ち方です。
フラフープは水平に持ち、おへその高さで背中にぴったりと、きちんとつけます。
中空で持たないように気を付けながら、このとき、両脇は締めて、肘の角度は90度にします。
前腕をフラフープに沿わせるように構えて、片方の手を少しだけ後ろに引いて、水平を保ち、勢いよく回転方向へフラフープを押し出します。
あとはフラフープの軌道に合わせ、腰を前後に動かすことでフラフープが回り続けます。
回し続けるコツとしては、常におへそに意識を持っていくことです。
おへそを意識しながら、前後にリズミカルに腰を動かしていきます。
一定のテンポを自分の中で崩さずに運動を繰り返しましょう。
最初はきちんと回せなかったとしても、回す事が目的ではありません。
フラフープを回転させるために腰を動かすことそのものがなによりのトレーニングになります。
毎日続けているうちに必ず上達しますので、まずは結果よりも続けることを意識して取り組みましょう。
フラフープダイエットのまとめ
フラフープダイエットは、思ってる以上に重労働でもあり、その分のカロリーの消費量は非常に素晴らしいものがあります。
小さい頃にやっていたりして慣れている方にとっては、とても手軽で、始めやすいダイエット法と言えます。
初心者の方であれば、最初こそ回すのに時間がかかったりしますが、それでも自転車などと一緒で慣れてしまえば後は簡単にすらすらと回せるようになります。
何よりフラフープダイエットは自宅で出来るというのも大きなメリットです。
テレビが好きという方であれば、ドラマやニュースなどを見ながらリビングでダイエットもできてしまいます。
私たちの体においても腰はとても大切ですから、しっかりと筋肉を付けて守りつつ、エクササイズでダイエット効果という良いとこ取りを目指したいですね。
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