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甘いもの好きに朗報!?
チョコレートダイエットで我慢せずにダイエットしよう
甘いものの代名詞でもあるチョコレート。
ダイエット中であればなおさら、チョコレートは食べてはいけない…と気にしていたという方も多いはずです。
しかし、実はチョコレートがダイエットに効果があるとしたらどうでしょうか。
甘いもの好きの方にはチョコレートでダイエットができるとなると、まさに夢のような話と思ってしまうかもしれません。
残念ながら甘いチョコレートでダイエットというわけにはいかないのですが、チョコレートをうまく活用してのダイエット法は存在するのです。
今回はそんなチョコレートを使ったダイエットの紹介してみたいと思います。
チョコレートダイエットとは
チョコレートダイエットとは、その名の通り「チョコレート」を摂取することでダイエット効果を狙う方法です。
ダイエットという面において、今までチョコレートはどちらかというと厳しい視線が向けられてきました。
それもそのはず、チョコレートにはダイエットを妨げる要素がたくさんあるとされてきました。
糖質・脂質を豊富に含み、種類を選ばなければ安価に手に入れられることもあり、数多くのダイエッターをリバウンドの罠に陥れてきました。
しかし、カカオポリフェノールなどの有効成分が豊富に含まれているチョコレートを選べば、ダイエット効果を発揮することが研究の結果により明らかになってきました。
米国医師会の内科専門誌である「Archives of Internal Medicine」によると、週2回以上チョコレートを食べている人の方がBMIが低い傾向があるとのことです。
BMIというのは端的に言えば、身長に対する標準体重を計算した数値のことで、この数値が高いほど太っているとみなされます。
チョコレートを食べている人の方が数値が低いというのは、あの美味しさを考えると意外に思われます。
もちろん、ただやみくもに食べるだけでは何の効果も無く、太っていくのは明白です。
1本食べるだけで、中には200kcal以上を一気に摂取してしまうようなチョコレートバーもあります。
ただチョコレートを食べればよいというわけではなく、チョコレートの種類、内容とその食べ方に注意して摂取することが必要なのです。
なぜチョコレートなのにダイエットに有効なのか
チョコレートがダイエットに有効な理由はいったい何なのでしょうか。
その答えは原材料のカカオにあります。
チョコレートの原料には、カカオの種をすりつぶしたカカオマス、カカオの脂肪分であるココアバター、砂糖、香料、ミルクといったものがあります。
実際にチョコレートを食べる場合、詳しくは後述しますが、カカオの含有率は70%以上のタイプが望ましいです。
その理由は、カカオの苦み成分であるテオブロミンにあります。
テオブロミンの主な働きとして、脳を活性化して集中力や記憶力を高める働きがあります。
デスクワーク中にチョコレートを食べると元気が出るように感じる理由の1つに、テオブロミンの働きがあります。
ダイエットについては、テオブロミンの苦みが有効に働いてくれます。
食欲を抑えるとともに血糖値を上げてくれる働きがあり、満腹中枢が刺激されて食欲が抑えられます。
食べる量が減少することにより、摂取カロリーが少なくなりますから、結果的に痩せられます。
逆を言えば、カカオ含有率が少なく、その代わりに砂糖やミルクが多いチョコレートはダイエットには向かないことになります。
チョコレートを購入する際はこの点を意識して購入しましょう。
テオブロミンについて
テオブロミンについてもう少し紐解いていきましょう。
先程申し上げたように、テオブロミンには食欲を抑制する働きがありますが、ダイエットに効果があるのはそれだけではありません。
そもそもテオブロミンは医療の分野でも用いられる成分で、動脈硬化・高血圧の治療にも利用されてきました。
現在は血管を拡張するための薬や、利尿剤として用いられています。
チョコレートからテオブロミンを摂取することにより、血流が改善され、基礎代謝を高める効果が期待できます。
血流が良くなることでリラックスできたり、集中力が高まるメリットもあります。
チョコレートを摂取する際は、テオブロミンの効果を意識して摂取しましょう。
ダイエットに最適なチョコレートの選び方
チョコレートダイエットを行う際には、チョコレートを選ぶ際に気を付ける点があります。
それは、カカオの含有率が高いチョコレートを選ぶことです。
先にご紹介しましたが、チョコレートを選ぶ際はカカオの含有率が70%以上のものを選んでください。
こちらはパッケージに記載されていることがほとんどなので、購入前に一度確認しましょう。
このパーセンテージは高ければ高いほどダイエット効果は高まりますが、落とし穴もあります。
チョコレートによってはカカオ含有率90%といった、高比率のものもありますので、ついダイエットと思ってそれを手に取ってしまいがちです。
しかしながら、カカオというものは本来苦いものなのです。
確かに含有率が高いほうが効果はあるかもしれませんが、人によってはほとんど甘みを感じられないでしょうし、逆に苦すぎて食べられないという人も多いくらいです。
苦いものが好きな方もいないわけではありませんが、ことチョコレートに関しては、ほとんどの方が苦いチョコレートではなく甘さを求めているはずです。
どれだけ効果的なものでも、我慢して食べていてはいつか限界が来ます。
ダイエットにおいては継続性というのは非常に大事なポイントです。
最終的に継続が難しくなるようであれば、あまり意味がありませんから注意して選ぶ必要があります。
含有率が違うものを数種類を食べてみて、ある程度抵抗が無くなってきたり、自分の舌に合ったチョコレートを見つけていくようにしましょう。
チョコレートに含まれているダイエットに効く栄養素
チョコレートにはテオブロミンのほかにも、ダイエットに有効な栄養素が数多くあります。
以下に詳細をご紹介します。
脂肪酸
チョコレートには脂肪分が豊富に含まれています。
一見ダイエットには不向きな食材と考えられますが、カカオバターの脂肪分は体脂肪になりにくいものが多く、過剰に食べ過ぎなければ問題ありません。
チョコレートに含まれている脂肪酸の種類は3種類です。
オレイン酸
まず1つ目は【オレイン酸】です。
オリーブオイルやナッツ類にも含まれているため知っている方も多いかもしれません。
こちらは酸化されにくい特性を持っており、動脈硬化など血管系の病気を予防したり、悪玉コレステロールの減少作用があります。
ステアリン酸
2つ目は【ステアリン酸】です。
飽和脂肪酸の1つで、動物性・植物性を問わず食物に最も多く含まれる脂肪分です。
水と油を乳化させてねばりのある液体にする効果があります。
体内では肌の保湿効果などに貢献してくれます。
ステアリン酸には殺菌効果があり、肌を清潔に保つ働きがあります。
石鹸や化粧品にも用いられており、抗酸化作用が期待できます。
体内に吸収されにくい性質があるため、体脂肪として蓄えられにくいのが特徴です。
パルミチン酸
最後は【パルミチン酸】です。
こちらも飽和脂肪酸の1つで、抗酸化作用が期待できます。
ビタミンAを安定させることで、皮脂腺が増えるのを抑えます。
皮脂腺とは皮膚の内部にある小さな腺のことを言います。
皮脂を分泌して皮膚や毛髪の表面を保護したり、保湿作用を促します。
こちらは適度に分泌が必要ですが、ストレスを受けて体内の活性酸素が増加すると、皮脂腺は活発に働きます。
その結果体臭の原因にもなるため、ダイエット中はストレスを受けないように工夫が必要です。
パルチミン酸はこの点において有効に作用します。
ここまで脂肪酸を摂取するメリットをご紹介してきましたが、言うまでもなく過剰に摂取するのは逆効果であることを忘れないようにしてください。
カカオポリフェノール
チョコレートに含まれているカカオポリフェノールにもダイエット効果があります。
血管を広げる作用があるため、血流が改善され基礎代謝を高める効果が期待できます。
動脈硬化の原因になる活性酸素を減らす働きもあります。
活性酸素を減らすことにより、ダイエット中に陥りがちなお肌のトラブルを防ぐ効果が期待できます。
ダイエット中はどうしても食事制限や運動といった、身体にストレスをかける状態が継続しがちです。
この状態が継続すると活性酸素が過剰に発生してしまい、肌荒れや血管系の異常につながってしまうのです。
ストレスフルな状態が継続すると、やがてアレルギーを発症したり、ガンを誘発する危険性にさらされます。
これを防ぐ効果がカカオポリフェノールに期待されています。
カカオプロテイン
平成27年に帝京大学と株式会社明治の共同研究によって確認された、新しい成分です。
この成分が確認されるきっかけとなった研究は、カカオポリフェノールが血圧の低下や善玉コレステロールを上昇させることを確認するために行われていました。
実際に検証した結果、効果は実証されたのですが、被験者から寄せられた声の一部にはカカオポリフェノールの効用としては説明が難しいものがありました。
その1つが「便秘が改善した」というものです。
この声をきっかけに、カカオに含まれる成分を見直したところ、カカオプロテインという成分が存在することが分かりました。
カカオプロテインには消化されにくいという特徴があり、食物繊維に似た働きをします。
消化されにくいたんぱく質は、摂取した後小腸では吸収されずにそのまま大腸へ届きます。
大腸に届いたカカオプロテインはかすとなり、便のかさを増やす役割をします。
厚生労働省によると、20~30代の女性のうち約5~6人に1人が痩せている傾向にあるというデータがあります。
エネルギー摂取量を抑える食生活を行っていることが一因です。
便秘というと、便が排出されないような状態になっている状況を想像しがちです。
硬くなり溜まってしまう、便が何らかの理由で詰まっているような状態です。
しかしそれとは別の理由があります。
「そもそも排出されるだけの便量が無い」というものです。
つまり、便秘の解消には適度に食べることも必要なのです。
カカオプロテインは摂取することによって便のかさを増やし、便を出しやすくする効果が期待できます。
ダイエットを行っていると食事を減らそうとする傾向がありますから、便のかさを増やす意味で有効に働きます。
カカオプロテインのもう1つの特色は、腸内細菌のえさとなって整腸作用を及ぼすという点です。
便のかさを増やす効果とあいまって、便秘解消に役立ってくれます。
チョコレートを食べる際の注意点
実際にチョコレートを食べる際には、いくつか気を付けて欲しい点があります。
以下に詳細をご紹介します。
食前に食べる
チョコレートには先ほども解説したように、食欲を抑える効果があります。
そのため食前に摂取することで、その後の食事の食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
血糖値を上昇させるためには時間をかけて食べるのが効果的です。
人は食べ物を身体に取り込む際、お腹が満たされるのに約20分程度の時間を要すると言われています。
先に甘いものを摂取しておくことにより、メインの食事摂取量が減るため、1日の摂取カロリーが減少します。
小腹が空いたときや間食として食べても問題ありませんが、量には注意してください。
1日の摂取量は50gを目安に摂取する
チョコレートの1日の摂取量には上限があります。
それが、1日50gが目安になり、これは一般的なサイズで販売されている板チョコ1枚分と考えて問題ありません。
これを1日の間に食べるわけですが、1枚をすぐに平らげるよりも数回に分けて摂取するのが効果的です。
具体的には3食を取る20分前に摂取できるように、あらかじめ3等分しておくのがおすすめです。
板チョコであれば区切りに沿って割れば、簡単に分割できるでしょう。
ただ1つ盲点なのが、カカオの比率が高いチョコレートの方がカロリーが高いという点です。
株式会社明治で販売されているチョコレートを比べてみましょう。
まずは定番でもある「明治ミルクチョコレート」ですが、こちらはカカオよりも砂糖の方が分量が多いのですが、1枚(50g)あたりのカロリーは279kcalと表示されています。
対して「チョコレート効果 カカオ86%BOX」です。
こちらは70gあたり405kcalとなっていますので、50gで計算すれば約289kcalですから、ミルクチョコレートよりも若干カロリーが高くなります。
意外に思うかもしれませんが、カカオは高カロリーという事を意識して、チョコレートを食べる場合は、この点に注意して摂取するようにしましょう。
カカオ含有率が多いからといって、いっぱい食べては逆効果ですし、食べ過ぎは禁物です。
チョコレートダイエットのまとめ
チョコレートダイエットはダイエットの大敵とされてきたチョコレートを用いたダイエットです。
もちろん、どんなチョコレートでも良いわけではありませんが、なんとなく続けやすい気持ちになれますよね。
研究によって効果も立証された優秀な栄養素たちが、ダイエットをサポートしてくれます。
食べる際は「食前20分前」に、「カカオ含有率が70%以上」のものを選んで食べましょう。
チョコレートを上手く活用しながら、ダイエットのストレスを軽減させて続けていけるように頑張りましょう。
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