その他のダイエット

脂肪も老廃物もデトックス!
岩盤浴で体の芯から温まりながらダイエット

日本の素晴らしい文化の1つに温泉があります。
効能が豊富な泉質であれば、疲労回復だけでなく体調不良の改善も見込めます。

しかしながら、日本人はそんな温泉文化だけでは飽き足らず、様々な形でのリラックス法を考え出してきました。

そして、次第に市民権を得ているのが岩盤浴です。
40℃前後に温められた、ブラックシリカなどの鉱石を利用して作られた板にタオルを敷いて寝転がり、汗をかいてリラックスするという温熱浴になります。

今では全国各地に岩盤浴施設もできるほど一般的にも認知されています。
今回はそんな岩盤浴を使った、岩盤浴ダイエットについて紹介しいきたいと思います。

岩盤浴ダイエットとは

岩盤浴ダイエットとは、岩盤浴に定期的に通って発汗作用などの効果により減量を試みるダイエット方法です。

もともと岩盤浴の発祥地は秋田県の「玉川温泉」と言われています。
温泉として有名な玉川温泉ですが、屋外には地熱を発している岩場があります。

湯気が立ち込める岩場に立てられた簡易テントの下で、地面の上にござなどを敷いて横になるのが岩盤浴の由来と言われています。

岩場の石は「北投石(ほくとうせき)」と呼ばれる鉱石で、温められることで遠赤外線やマイナスイオンが発生します。
それらを身体で受け止めることにより、様々な効果が得られるのです。

この原理を応用し、人工的に岩盤を作りそれを温めることによって、温浴効果を得るための施設が生まれました。
それが現在一般的に知られている岩盤浴です。

天然の温泉施設に行かずとも手軽に気持ちの良い汗がかけるため、空調の効いた生活に慣れた現代人には新鮮に感じられることもあって一大ブームになりました。

岩盤浴とサウナとの違いについて

ダイエット効果が期待できる温浴施設の1つにサウナがあります。
こちらも温泉などに行くと、必ずサウナには入るという程、好きな人にはたまらない施設でもあります。

サウナもまた、暑い部屋で時間を過ごすことによって汗をかき、新陳代謝を向上させる目的で用いられます。
しかしながら、まだ岩盤浴に行ったことの無いという方は、その違いがイメージしにくいかもしれません。

簡単に言えば、サウナは「部屋全体」を暖めるのに対し、岩盤浴は「岩盤」自体を温めることにその違いがあります。

サウナは部屋全体を80~100℃の高温で暖めますが、湿度はかなり低めに抑えられていて、一般的な乾式サウナであれば湿度が5%~15%に抑えられています。

人間の身体は暑い時には汗をかいてその気化熱を利用し体温を下げようとします。
気化熱とは、汗が蒸発することで身体の周りに冷たい空気の層を作る働きのことです。

しかし、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温を下げる働きが弱まります。
よって通常のサウナであれば、湿度が低いためにある程度の時間高温の部屋に入っていても我慢できますが、汗がすぐ蒸発してしまうため、気が付かないうちに体調不良や脱水症状を引き起こすリスクもはらんでいます。

岩盤浴は岩盤自体が熱を帯びてはいますが、お部屋自体はサウナほどの高温にはなっていませんから、比較的安全に温浴を楽しめます。
実際に岩盤に寝転がる際は岩盤の下にタオルを敷いたうえで、専用のバスローブや浴衣を着るため、汗をかいてもしっかりとタオルや浴衣が吸収してくれます。

サウナは長時間入る事は非常に危険が伴いますし、何より温泉の中にある事も多く、裸で入らなければいけないところがほとんどです。

一方、岩盤浴であれば割と長めに入る事もできますし、汗もじんわりかく程度で、裸になる必要性もなく、ガウンなどを羽織って入るため、カップルや夫婦でも一緒に入れたりと敷居も低いと言えます。

岩盤浴ダイエットがもたらすダイエット効果

岩盤浴ダイエットは温泉やサウナと比べると、汗のかき方や質に違いがあります。
それは岩盤浴がダイエット向きの方法であることを証明しています。

以下に詳細をご紹介していきます。

基礎代謝の向上

ダイエットにおいて基礎代謝を向上させることは重要です。
基礎代謝とは、内臓を動かしたり日常の生活中に消費するカロリーのことを言います。

言い換えれば、運動など特別なことをしていない人が普段消費するカロリーのことです。
もし300kcal相当を消費する運動を行ったとしても、基礎代謝が1200kcalの人と1600kcalの人を比べた場合、消費量は運動をする前の段階で400kcalも違うのです。

それぞれで自ずと痩せるためのカリキュラムも変わってきます。
基礎代謝が低いほど、ダイエットには不利に働くのです。

岩盤浴を定期的に行うことによって、身体が芯から温まり血液の流れが良くなります。
体内ににこもった熱を放出するために身体は汗をかきますが、その際皮膚表面の血流が活発になります。

同様の汗をかくのに、運動であれば一般的には最低20分以上の有酸素運動を必要とします。
運動を定期的に行うことでも基礎代謝はアップしますが、運動無しで基礎代謝を上げる方法は限られてきます。

岩盤浴はその数少ない方法の1つと言えるでしょう。

むくみ解消

岩盤浴を体験したことがある方はお分かりかもしれませんが、岩盤浴をしっかりと行うと体重が一時的に減少します。
その一因が汗の量です。

岩盤浴はサウナや入浴に比べて汗の量が格段に違います。
サウナの場合は人にもよりますが、本格的に発汗を開始するまでに5分~8分程度の時間を要します。

しかし慣れないうちはそんなに長い間サウナに入っていられないという声も多いですし、長く入りすぎるのもサウナの場合は危険も伴います。

それでは岩盤浴はというと、始めて3分で玉の汗をかきます。
それからは時間が経つにつれて汗が止まらなくなるのですが、それにもかかわらず身体には疲労感は無く、心地よい状態が続きます。

身体は芯から温まっていますが、部屋の中自体はサウナに比べると低い温度ですから、体調に特別影響を及ぼすほどの温度ではありません。
そのため1回につき15~20分程度の温浴が可能です。

岩盤浴では汗をかくと同時に身体の余分な水分・老廃物を排出しています。
これは健康管理のみならず、減量にとっても有効に働きます。

長時間温浴を行うことにより脂質がほぐれ、老廃物が汗と一緒に排出されやすくなります。

岩盤浴ダイエットを行うメリット

岩盤浴自体は、リラク目的で行く人もいます。
一方、今回紹介しているように、ダイエットを目的として行く人もいるほど、岩盤浴は色々な人が楽しみながらいける施設でもあります。

岩盤浴でダイエットにチャレンジする人は増えてきていますが、これには他の方法にはなかなか見つからないメリットが多々あるからと言えます。

疲れる事なく行える

岩盤浴を20分行ったのと、運動を行って同じ量の汗をかこうと思った場合、運動に慣れていない場合はとてつもない疲労感が残ります。

乳酸などの疲労物質が体内に溜まることで、身体の回復に時間がかかることもあります。
その点岩盤浴であれば身体を横たえて温めるだけで発汗作用がありますから、疲労を感じずに発汗できます。

冷え性の解消

1年中冷えに悩まされている方は少なくありません。
特に外気が寒いわけでもないのに手足の指先が冷え、時に痛みを感じたり指先の感覚がなくなったりと、冷え性は日常生活に影響を及ぼします。

オフィスワークをされている方は特に、パソコンとにらめっこしているうちに気が付いたら手先や足元が冷えて、辛い思いをされている方も多いのではないでしょうか。

岩盤浴では自然の鉱石を用いる為、プレートを温めたときに遠赤外線が発生します。
遠赤外線とは電磁波の一種で、電気・磁気の両方の性質を持っています。

電磁波の一種にマイクロ波がありますが、こちらは電子レンジにも利用されています。
遠赤外線にもモノを温める性質があり、浸透力が強いのが特徴で身体の芯まで均一に温熱作用が届きます。

岩盤浴では、使用される鉱石や岩盤プレートからは、遠赤外線の中でも人体に優しくもっとも吸収しやすい「育成光線」という光線が多量に放出されています。
吸収率が良いため身体の表面だけでなく内臓や筋肉が温まりやすく、それに伴い代謝も活発になります。

その結果冷え性の改善が期待できます。

ストレス解消

ダイエット中は通常の生活にある程度制限をかける行為のため、知らず知らずのうちにストレスを溜め込みがちです。
体質的に脂肪を溜め込みやすいタイプの方は、不平・不満やストレスも一緒に抱え込んでしまって、うつ病を患うリスクもあるようです。

岩盤浴の副産物としてマイナスイオン効果があります。
空気中には微量の電気を帯びた物質が存在しており、それらをイオンと呼びます。

その中でマイナスの電気を帯びたものをマイナスイオン、プラスの電気を帯びたものをプラスイオンと呼びます。

プラスイオンの多い環境に身を置き続けると、人間の身体に悪影響が生じます。
都会やオフィス内には特に多いと言われています。

具体的には頭痛や不眠などの症状が発生する場合があります。

イオンの偏りは体内を酸化させてしまいます。
酸素は様々な物質と結合することで物質を酸化させますが、鉄などの金属が錆びる現象も酸化によるものです。

酸素は酸化する際に物質にある電子、つまりはマイナスイオンを奪う性質があります。
細胞が酸化することにより活性酸素が発生し、老化を促進していくのですが、これを防ぐにはマイナスイオンを体内に取り込むことが大切です。

岩盤浴では自然の鉱石を用いた岩盤プレートを使いますから、マイナスイオンが発散されています。
そのため岩盤浴室内においてマイナスイオンが豊富に発生し、室内は自然に近い空気に満たされています。

岩盤浴を行うことでマイナスイオンを身体にたっぷりと取り込めますから、身体の酸化防止につながりストレス解消にも役立ちます。

岩盤浴ダイエットに効果的な入浴方法とやり方

岩盤浴の効果を最大限発揮するには、いくつか心がけた方が良いことがあります。
以下に詳細をご紹介します。

入浴時間と休憩時間

岩盤浴に入る場合、前段階としてできればお風呂やシャワーなどで汗を流し、手足を温めてから始めると温浴効果を高められます。

入浴時間は15~20分程度入ったあと、5~10分の休憩を取るのを1セットとします。
これを3セットほど繰り返します。

身体が慣れてきたら多少時間を伸ばしたり、セットを増やしたりすることも検討しましょう。

体位・体勢

岩盤に寝転がる際は、全身をまんべんなく温めると効果的です。
入浴時は横向きよりも仰向け・うつ伏せの方が、身体を温めるには効率的です。

20分入浴することを想定した場合は、10分仰向け・10分うつ伏せのように時間を区切って体位を変えると効果的です。

頻度・回数

岩盤浴に通う頻度ですが、1回に多くの汗をかくため、毎日続けるとかえって体調を崩してしまう可能性があります。

週1~2回を目安に通いましょう。
また、1回通うにあたり相場は2,000円程度かかりますから、少しでも安い時期やお店を選ぶようにしましょう。

岩盤浴ダイエットの注意点

岩盤浴は汗をたっぷりとかくため、汗のケアや水分補給が重要です。
以下に詳細をご紹介します。

水分補給はこまめに行う

岩盤浴を行う前には十分に水分を補給するのが大切になります。
休憩時にもその都度水分を摂るように心がけてください。

もしのどが渇いていなくても、水分は補給するようにし、岩盤浴が終わった後も必ず水分を摂るようにしましょう。
脱水症状に陥らないようにする水分補給のポイントとして、一気に水を飲むのではなく、こまめに飲むことが大切です。

私たち人間の身体の60%が水分によって構成されています。
その水分が2%失われるだけで喉の渇きが感じられます。

3%失われると頭がよく働かなくなり、それ以上になると命に支障をきたすような事態になりかねません。
のどの渇きを感じる前に水分を補給することを意識しましょう。

飲料は麦茶やミネラルウォーターを選ぶ

岩盤浴では大量の汗をかきます。
行った事がない方はあまり想像が付かないかもしれませんが、まさに”大量"と言うに相応しい汗の量になります。

汗をかくという事は、それだけ水分を失うという事でもあり、水分を失えば血液濃度が濃くなり、尿を抑えるホルモンが出ます。
このとき水だけを大量に補給すると血液濃度が薄くなってしまうため、それを防ぐために水分が尿となって排出されてしまいます。

水分補給のために水を飲んだのに、かえって血液濃度が薄くなって水分も失うという悪循環が起こってしまうのです。
これは汗と一緒にミネラルも失われていくのが一因であるため、水道水ではなくミネラルウォーターや麦茶を飲んで、水分とミネラルを同時に補給しましょう。

かいた汗は洗い流さない

岩盤浴でかく汗は、仕事やスポーツでかいた汗とは違いサラサラしています。
それは「エクリン腺」という汗腺から汗をかいているからです。

エクリン腺は、血液からミネラルなどの成分と水分をいったん取り込んだ後、身体に必要なミネラル分などを血液へと戻し、ほとんど水となった状態で汗として皮膚へ排出します。
この働きを再吸収と言います。

保湿効果がある汗のため、お肌が潤います。
汗の臭いが気にならないようであれば、軽くタオルで拭くにとどめ、自然乾燥させたほうがメリットも大きいと言えます。

岩盤浴ダイエットのまとめ

岩盤浴ダイエットは岩盤浴の発汗効果を利用したダイエット方法です。
サウナに比べて汗をじっくりとかけ、身体を芯から温められます。

今では都心を中心に各地で岩盤浴施設が出来ているため、住んでいる場所などによっては始めやすいかもしれません。

岩盤浴は運動する以上の汗をかけるにも関わらず、リフレッシュ効果もあり、なにより疲れたり疲労を感じません。

水分補給をこまめに行えば安心して続けられます。
多少費用がかかるのがネックではありますが、良い施設を見つけ、週1~2回を目安に気軽にデトックスしてみてくださいね。

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