食べ物系ダイエット

もやしダイエットはレシピが決め手?
値段も安くて続けやすいもやしを活用しよう

庶民の味方となる食材は数多くあれど、一番身近な野菜として思い浮かべるものの1つが、「もやし」ではないでしょうか。

少し質素なイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際にはもやしは様々な料理に利用され、献立のかさを増やしたり、口さみしいときに気軽に食べられる手軽さもあります。

実はこのもやしが、ダイエット効果も期待できるというのをご存じでしょうか。
今回はもやしを使った、もやしダイエットをご紹介してみたいと思います。

もやしダイエットとは

もやしダイエットは、いわゆる置き換えダイエットの一種になり、1日3食のうち1食分の主食をもやしとするダイエット方法です。

この時に注意すべき点は、あくまでも主食の置き換えという点です。
くれぐれも、夕食をもやしだけにするといった置き換えダイエットではない点です。

ですので主食を置き換えるというやり方になるので、比較的続けやすいダイエットというメリットがあります。

ご飯やパンなどの主食と置き換えるだけですから、チャーハンの代わりに炒めもやしを食べたり、ゆでたもやしを主食に通常通りおかずを食べるなど、バリエーションは豊富です。

もやしは実際には調理法も幅広く、応用が利く食材でもあります。
そのうえ値段は年中安いことが、多くの庶民の心を掴んでいます。

売り切れていない限り、どのスーパーでも購入できますし、お店によってはコンビニに置いてある場合もあります。
もやしは、ダイエットを継続するうえでは、この上ない好条件が揃った食材なのです。

もやしダイエットを実践した芸能人や口コミ

もやしダイエットは、実は芸能界にも成功者が存在しています。
音楽業界の風雲児、中田ヤスタカ氏プロデュースで世界的に有名になった【きゃりーぱみゅぱみゅ】も、もやしダイエットの成功者の1人なのです。

女性の心を捉えて離さない、キャッチーなパフォーマンスに加えて、何を着ても似合うそのルックスを保っているのも魅力です。
ただ、その奇抜ないでたちから、ダイエットにはあまり関心が無いのかと思いきや、自己管理にも余念がありません。

もやしダイエットにも挑戦し、1週間で4kgの減量に成功しています。
短期間でこれだけの結果を出せることに、驚いた方も多いのではないでしょうか。

また、芸能人や有名人だけでなく一般からも人気の高いダイエット法のため、口コミを見ても、効果があったという声が多いようです。
以下に、詳細をご紹介します。

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テレビで紹介されていたのを見て始めてみました。
2~3kgは痩せられたと思います。
飽きないので、このまま3ヶ月くらい続けてみようと思います。

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娘がダイエットを始めたことに乗じて、私もダイエットを始めました。
最初はニラと一緒にもやしを炒めて食べていました。
気が付いたら二人とも1週間で1kgほど痩せました。

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夕食にゆでたもやしをポン酢でいただいています。
ついでにおやつも止めてみたところ、10日で-2kgの減量に成功しました!

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短期間で痩せられる点では多くの口コミがありましたが、その後停滞するという意見も見られました。
一度痩せてから、さらに先を目指す過程で、負荷をかける必要があるかもしれません。

もやしダイエットのためのもやしの種類と選び方

ところで、もやしと一口にいっても、実はいくつか種類があります。
当然、もやしによってそれぞれ特徴があり、原材料なども変わってきますのでしっかり見ておく必要があります。

以下に、多くのスーパーで取り扱っている、代表的なもやしの種類をご紹介します。

緑豆もやし

いわゆる「もやし」の代表格です。
一般的に普通にもやしと言えば、これを指すことも多く、パッケージの袋にはっきりと記載されている場合もあります。

緑豆はもやしのほか、春雨の原材料としての顔も持ちます。
太めで食べごたえがあり、食感がみずみずしいのが特徴です。

ブラックマッペ(黒豆もやし)

黒豆を原料にしたもやしです。
黒豆自体に甘みがあり、もやし自体もその甘みを引き継いでいるため、日本人にとっては親しみやすい味わいになります。

インドで食べられるナンも、この豆から作られています。

大豆もやし

大豆もやしも日本で親しまれている種類で、小粒のものと、そうでないものとで分かれています。
小粒の方は、納豆などに使われている大豆を使用しているため、親しみやすい味わいと言えます。

甘みが強くて煮崩れしにくいため、鍋ものにしたり、そのままゆでて食べる方法がポピュラーです。

小粒でないものは、主に外国から輸入された豆を使用していますが、国内でも生産例はあり、津軽伝統野菜の「大鰐温泉もやし」がこの品種になります。
炒めものやナムル、スープなどに用いられ、独特の食感と甘みがくせになります。

もやしに含まれているダイエットに有効な栄養素

もやしには、ダイエットに有効に働く栄養素が含まれています。
以下に、詳細をご紹介します。

ビタミンB群の豊富さ

もやしと聞くと「もやしっ子」という言葉のイメージから、どうしても栄養価が低い野菜と考えがちです。
そのため、よくきゅうりなどと同じように、食べても意味が無いと思われがちです。

しかしながら、実はもやしは意外と栄養価は高いのです。

ダイエットにおいても最も注目すべき点は、ビタミンB群が含有されていることです。
ビタミンBの名を持つビタミンは、他のビタミンと違い、単体で効果を発揮することは難しい構造になっています。

それぞれが協力し合いながら、身体の中で役割を果たすことから、ビタミンB群という名前がついているのです。

ビタミンB1

まずはビタミンB1です。
こちらは糖質の代謝に関わりがある栄養素です。

食事によって摂取した糖質が、きちんとエネルギーとして使われるように働いてくれます。

糖質自体は炭水化物に多く含まれており、体内で分解されることでブドウ糖に変化します。
ブドウ糖が血中に溶け出すと、インスリンというホルモンが、身体の各部位にエネルギーとして運んでいきます。

しかし、このときに使われなかった糖質は、インスリンによって脂肪に変換され、身体に蓄えられてしまうという特徴を持ちます。

これを防ぐために、ビタミンB1は重要な栄養素となるのです。
糖質がしっかりエネルギーになるよう、代謝を助けてくれる働きを持ちます。

また、ビタミンB1が極端に不足してしまうと、心臓の働きにさえ影響を与える栄養素ですから、しっかり摂取する事が必要です。

ビタミンB2

次はビタミンB2です。
ビタミンB1をお父さんとするなら、こちらはお母さんといったイメージになります。

脂質の代謝に貢献してくれます。
脂質というのは、酵素によって脂肪酸に分解され、エネルギーとして用いられるのですが、この作用をサポートしてくれるのがビタミンB2になります。

髪や肌、爪などの新陳代謝にも関わっていますから、美容面からも決しておろそかにできないビタミンなのです。
不足してしまうと、その分だけ脂肪の代謝に影響を及ぼしますから、くれぐれも注意しましょう。

ビタミンB6

最後にご紹介するのはビタミンB6です。
脂肪肝の予防にも役立つビタミンで、脂質・たんぱく質の代謝に関わっています。

ビタミンB2と相性が良く、仲良く協力して任務にあたります。
お酒を飲み過ぎている場合も、積極的に摂取したい栄養素です。

もやしダイエットの効果と継続するメリット

もやしダイエットを継続することで、具体的にはどのような効果やメリットがあるのでしょうか。
以下に、詳細をご紹介していきます。

食べ過ぎ予防と便秘解消

もやしには食物繊維が含まれているのですが、その種類は「不溶性食物繊維」と呼ばれる食物繊維になります。
不溶性食物繊維には、お腹の中で膨らんで空腹を抑えてくれる特徴があります。

また、不溶性食物繊維は水分を吸収する性質を持つため、水分と一緒に摂取することで、胃の中でふくらんでいきます。
すると、自然とお腹もいっぱいに感じられるようになり、気が付くと空腹がおさまっているのです。

さらに、不溶性食物繊維の効果はこれだけではなく、便秘を解消するのにも役立ってくれます。

水分を吸収することでふくれ上がった食物繊維は、その分だけ便のかさを増してくれます。
多くの排泄物を感知した腸は、便を排出しようと活発に動き出します。

その結果、お通じが改善され、便秘解消につながるというわけです。
便秘が解消され、腸の動きが活発になってくると、腸の活動に用いるためのエネルギーが必要になります。

腸内に無駄なものが無いため、栄養吸収の効率も高まります。
消化器官にかかる負担が少なくなり、新陳代謝の向上につながっていきます。

美容効果

もやしと聞いてビタミンCを想像できる人は、ほとんどいないと思いますが、もやしにはビタミンCも含まれています。

ビタミンCと言えば、言わずと知れた健康に必須の栄養素であり、美肌を維持するにも欠かせない栄養素の1つです。

肌にシミができる一因となる、メラニン色素の沈着を防いでくれます。
また、お肌のみならず、血管などの材料となる「コラーゲン」の合成を助けてくれるため、身体中のハリと潤いを取り戻してくれます。

さらには抗ストレス効果もあり、仕事やダイエットによって生まれたストレスによる、病気の発生などを防ぐことが期待できます。

ダイエットの面から見れば、活性酸素の発生を抑える働きもあるため、脂肪が酸化して消費されにくくなるのを防いでくれます。

ただし、加熱には弱い特徴を持つため、もやしを長時間加熱する事で失われるリスクもありますので注意が必要です。
そのため、ビタミンCをもやしからメインで摂取するというよりは、副産物的なイメージで想定しておくと良いと言えます。

疲労回復を助ける

もやしには「アスパラギン酸」という栄養素が含まれています。
アスパラガスに含まれていることからこの名が付きましたが、もやしにも含まれています。

エネルギーの元となるグリコーゲンを生成する働きがあり、疲労回復に役立ってくれる特徴を持っています。

もやしダイエットに効果的な食べ合わせとレシピ

ここまで、もやしが持つ栄養や、健康に与える効果についてご紹介してきました。
しかし、これらの効果を手に入れるには、毎日定期的に食べ続ける必要があります。

もやしは良い意味でも悪い意味でも淡白な味をしています。
また、もやしは好き嫌いという概念があまりない食材で、あれば食べる、無ければ食べないという位の方が多く、食べ方を工夫しなければ、毎日食べるとすぐに飽きやすい食材とも言えます。

そこで、ダイエットにも効果的な食べ合わせを、以下にご紹介していきます。

豆腐×もやし

豆腐が持つ植物性たんぱく質と、もやしのビタミンB群がタッグを組んで、良質の筋肉を生成してくれます。
併せて、脂肪の燃焼にも効果を発揮します。

豆腐自体にも、脂肪の吸収を妨げる効果がありますから、相乗効果が期待できます。

大豆製品だけが持つ栄養素の代表として、大豆イソフラボンがあります。
女性ホルモンと似た働きをするのですが、ダイエットに有効な抗酸化作用も期待できます。

血流改善にも効果があるため、新陳代謝の増加にもつながります。
実際に食べる際には、一緒に炒め煮にしてしまうと調理が簡単です。

味付けは塩コショウで十分美味しく食べられます。
もやしのえぐみが気になる方は、しょうゆとお酢をほんの少したらすだけで、思いのほか美味しく食べられます。

豆腐自体も、豆腐ダイエットとして人気の1つですから、合わせて良いところを摂っていけるようにしましょう。
豆腐ダイエット

きのこ×もやし

ローカロリーで、お腹をふくらませたい方向けの組み合わせです。
きのこは食物繊維も豊富ですし、体内での脂肪吸着を抑える、キノコキトサンという成分も含まれています。

既に体内に存在する脂肪にも働きかける、優秀な成分です。
ビタミンB群も豊富に含まれ、もやしとの相乗効果は抜群です。

食感も十分肉の代わりになるため、きのこもやし炒めにすると、かなりボリューム感のある食事を楽しめます。

もちろん、豚肉を加えて食べても構いません。
ビタミンB群は水溶性のビタミンですから、食べ過ぎても身体に溜まり過ぎることはありません。

きのこも先の豆腐と同じように、きのこダイエットとしてダイエットする方から人気の1つになります。
たくさん摂取しても、過剰な分は尿とともに排出されていきますから安心です。
きのこダイエット

ちくわ×もやし

ちょっと意外に感じるかもしれませんが、ちくわともやしの組み合わせも美味しくいただけます。

ちくわの原材料は魚のため、魚類に含まれる栄養素も摂取できます。
もともと塩味が効いていることから、味付けもそれほど難しくありませんし、ちくわダイエットとして成り立つほどダイエットとの相性も良いものになります。

DHA、EPAといった、コレステロールや中性脂肪に効果のある栄養素を摂取できるため、健康面にも有効です。
調理方法も色々選べ、一緒に炒めても良し、もやしだけ茹でておかずとしてちくわを食べるも良しと、バリエーションも豊富です。

お酒を飲む方のおつまみにも最適です。
とはいえ、飲み過ぎ、食べ過ぎにはくれぐれも気を付けましょう。
ちくわダイエット

もやしダイエットの注意点

もやしダイエットを続ける際は、いくつか注意点もあります。
以下に、詳細をご紹介します。

もやしのみを主食としない

もやしダイエットの基本的なやり方は夕食の主食をもやしに置き換えるダイエットになります。
しかしながら、身体が慣れてくると、短期間で痩せることを目的とし、3食すべてをもやしに切り替えることを考える人もいるかもしれません。

しかし、これは大変危険な行為のため、絶対にしてはいけません。
もやし自体のカロリーは、とても低く、1袋食べたとしてもたった30kcal程度しかありません。

3食に1袋ずつ食べたとしても、100kcal行くかどうかという数値なのです。
成人が摂取すべきカロリーを大幅に減らすため、低血糖・低体温といった、かえってダイエットを阻害する一因を作りかねません。

もともと置き換えダイエットとして1食分は行っているのですから、減量に重きを置いた無理は控えましょう。

加熱して食べる

一見生でも食べられそうですが、もやしは生食厳禁の食べ物です。
ほとんどの場合、水分量が多くて暗いところで育てられているため、雑菌が繁殖しやすい食べ物なのです。

もちろん、出荷前に洗浄を行なってから市場に出されてはいますが、スーパーに並んでいる際に菌が繁殖してしまう可能性はゼロではありません。

先程もご紹介しましたが、もやしに含まれるビタミンCは、熱で壊れてしまいます。
そのため、少しでも栄養素を減らさないために…と生食を考える人はいると思いますが、健康のために必ず火を通してから食べましょう。

ちなみに、軽く火を通すだけであれば、ビタミンCを壊さずに摂取することが可能です。
軽く炒めるだけでも殺菌効果はありますから、シャキシャキした状態で食べることを意識して炒めましょう。

もやしダイエットのまとめ

もやしと言えば、炒め料理として人気が高い食材の1つです。
とはいえ、なかなかメインの料理というよりは、脇役的なイメージがある料理になります。

もやしダイエットは、そんなもやしを1食分の主食と置き換えるダイエット方法です。
意外にもダイエットに有効な栄養分も豊富に含まれており、調理のバリエーションも様々で続けやすくお財布にも優しいというメリットがあります。

自分に合った食べ方を工夫して継続していくこそが大切になりますので、ぜひ自分流の美味しい食べ合わせや調理を見つけてダイエットを成功させましょう。

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