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料理に使うだけじゃない活用法がある?
オリーブオイルを賢く使って食べ過ぎ防止でダイエットにも
今や料理番組などでも引っ張りだこであり、人気のオリーブオイル。
イタリア料理など、ヨーロッパの料理が日本に取り入れられて以来、日本でも市民権を得ています。
しかしながら、このオリーブオイルにはダイエット効果があるということは、まだそこまで一般的には知られていません。
実は口コミなどでも、効果が高いという評価がある方法で、全く運動せずとも痩せられたという声もあります。
今回は、そんなオリーブオイルを使ったダイエット方法をご紹介していきます。
オリーブオイルダイエットとは
オリーブオイルダイエットとは、1日にオリーブオイルを大さじ1~3杯程度そのまま飲用するダイエット方法です。
オリーブオイルは調理には使われますが、これをそのまま飲むというイメージは日本人には馴染みの薄いものです。
油を直接飲むとなると、カロリーやコレステロールの心配もあります。
しかしトルコなどの原産国では、オリーブを梅干しのような感覚で食卓に並べ、食す習慣があります。
オリーブ自体を食べるのと同様、オリーブオイルを飲用することも、質や量を誤らなければ決して不健康なことではありません。
とはいえ、オリーブオイルは大さじ1杯約110kcalと、カロリーが高い食品であることは間違いありません。
ダイエットに用いる際は量をいくらでも飲用できると勘違いしないよう注意しましょう。
オリーブオイルダイエットの提唱者や実践者
オリーブオイルダイエットの提唱者は、カリフォルニア大学心理学名誉教授のセス・ロバーツ氏です。
別名は「シャングリラ・ダイエット」と呼ばれています。
オリーブオイルダイエットの特色は、食生活の改善や運動による減量アプローチではなく、食欲や脳をコントロールする方法です。
何かを食べなくても良い状態をつくっていくのです。
核となる考え方は「セットポイント」です。
私たちの身体は、機能するために一番理想としている体重の数値があり、それをセットポイントと呼びます。
健康に生きていくための理想の体重ということになります。
身体というのは無意識に理想としているセットポイント(体重)になるように、各機能が働いています。
端的に言えば、太っている人はセットポイントが高く、痩せている人は低い値となります。
このセットポイントを意図的に下げるよう働きかけることで、身体は痩せた体重を維持しようと働くようになります。
オリーブオイルを効果的に摂取することにより、このセットポイントが下げられるというわけです。
芸能人でのダイエット成功者には、女優の渡辺えりさんがいます。
テレビでのダイエット企画では、30日間で3.4kgの減量に成功しています。
同時に体脂肪も-3.4%と、好成績を残しています。
「食欲がなくなるんですよ……」とのコメントも残しており、食欲に直接訴えかける方法であることがうかがえます。
セットポイントとは?
あまり聞き慣れない言葉だと思いますので、セットポイントについてより詳しく見ていきましょう。
体重ですとイメージが湧きにくいかもしれませんので、体温を例にとってお伝えしていきます。
人間の体温は、健康な人で概ね「37℃前後」を保つよう調整されています。
体温の調節機能は脳内にある「視床下部」がその役割を果たしています。
視床下部内の「体温調節中枢」という箇所が司令塔となって、体温を一定に保っているのです。
このとき、設定された体温である「37℃」が「セットポイント」になります。
これは、体内の酵素が活性化する温度が37℃であるためです。
ところが、何らかの病的な原因などによって、このセットポイントが通常よりも高く設定されることがあります。
細菌・ウィルスの感染や炎症などがその理由です。
このとき、細菌やウィルスを撃退するために身体は反応し、もともとのセットポイントであった37℃から39℃へと体温を高めます。
そして、撃退が完了するまで身体はこの体温をキープしようと努めます。
そして発熱の原因となる細菌やウイルスなどが取り除かれると、セットポイントは元の位置だった37℃に戻ろうとします。
これと同様のことが体重にも働いており、自分にとっての理想体重が65kgだったとしても、身体が理想と判断している体重が80kgであれば、身体はその80kgを維持しようと食欲を発生させるのです。
言い換えれば、身体は標準体重が必ずしも健康に必要ではないと判断していることになります。
せっかく痩せて65kgになったとしても、食欲が湧き出て食べているうちにリバウンドしてしまうのは、脳が判断するセットポイントが一因とも言えます。
オリーブオイルでセットポイントを調整する
それでは、もともとセットポイントが高い人は痩せることを諦めるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。
それを解決する力を秘めているのが、オリーブオイルダイエットなのです。
人間がセットポイントを感じる理由の一つに「食欲」があります。
食欲を感じる食べ物は美味しい代わりに、その多くは高カロリーという問題があります。
セットポイントの調整はまさにその点にあり、オリーブオイルのみを飲用することで、高カロリー食品なのに味が薄い(=美味しくない)という状況を意図的に作ることで、食欲を減退させる効果を狙っています。
それと併せてカロリーの低いものを好んで食べる傾向を脳に植え付け、カロリーの低いものを美味しいと感じられるようにする狙いもあるのです。
油をそのまま摂取することは、大なり小なり胃に負荷をかけますから、どうしてもあっさりめのものが食べたくなります。
オリーブオイルダイエットは、このような人体の傾向を逆手に取った、科学的なダイエットなのです。
オリーブオイルが身体にもたらす効果
オリーブオイルには、ダイエットのみならず健康・美容にも効果がある成分が含まれています。
以下に詳細をご紹介していきます。
オレイン酸による体質改善
オリーブオイルに含まれている代表的な栄養素の一つです。
悪玉コレステロールの数値を下げ、体内の酸化を防ぐ効果があります。
また、中性脂肪の蓄積を防いだり、溜まった脂肪を燃焼させる働きがあります。
地中海に暮らしている方々のイメージですが、毎日を明るく楽しく過ごしているイメージがあります。
食文化も豊かで、ワインをたくさん飲んでいるのにもかかわらず健康的な方が多いのは、オリーブオイルを毎日摂取しているからだという説が日本植物油協会によって紹介されています。
食べ過ぎを防ぐ
意外かもしれませんが、オリーブオイルを直接摂取することにより、空腹感を抑える働きがあります。
食事の1時間前に摂取することで、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
これは、胃もたれの効果を応用した方法になるのです。
胃の主な働きとは、言うまでもなく食べ物の消化です。
しかしながら、実際に体内で栄養素として消化されるのは食べ物が腸に入ってからです。
胃という部位は、あくまでも腸が栄養を吸収しやすいように、準備段階としての消化を行っています。
食べ物をいったんためておき、腸での消化が進むにつれて少しずつ消化物を送り出す働きもしています。
こうした胃の動きは自律神経によってコントロールされていますが、何らかの原因によりその働きが低下する場合があります。
その原因の一つに、油ものの摂り過ぎがあります。
肉類・揚げ物といった脂肪分の多い食べ物は消化に時間がかかり、胃にかかる負担も大きくなるため、胃もたれが起こりやすくなります。
油をそのまま胃に入れると同様の現象が起こり、その結果胃が食物を受け付けにくくなります。
よって食欲が抑えられる効果が期待できます。
便秘解消
オリーブオイルを摂取することにより、腸内が円滑に働き排便を促す効果が期待できます。
便が油によりコーティングされ、お通じが苦痛なく行えるようになります。
年齢を重ねるにつれて排便機能は低下していくので、便通に気を遣う点でもオリーブオイルは有効です。
便秘が解消されることにより、オレイン酸の効果も相まって肌のうるおいも保たれます。
美容にも効果がありますから、ダイエット中の食事制限にも効果があります。
オリーブオイルダイエットのやり方・方法
ここからは、オリーブオイルダイエットの具体的な方法をご紹介していきます。
オリーブオイルを摂取する際に注意したいのは、減らしたい体重によって摂取する量を変える必要があることです。
大さじ1杯あたりのカロリーは決して低くないので、自分の目標体重に合わせて、適正な量を飲用することを心がけましょう。
目標体重 | オリーブオイルの量 |
---|---|
-9kg以下 | 大さじ1.5杯 |
-9kg~-18kg | 大さじ3杯 |
-18kg~ | 大さじ3.5杯 |
また、飲用するオリーブオイルを選ぶ際は、以下の点に留意して選びましょう。
食欲を抑えたい場合
食欲を抑えたい場合は、ピュアオリーブオイルがオススメです。
こちらは香り・味わいともに控えめなため、食欲を増進させるおそれが少なくなります。
五感から食欲を刺激される傾向がある方は、ピュアオリーブオイルを選ぶのがよいでしょう。
脂肪燃焼効果を高めたい場合
脂肪燃焼効果を狙ってオイルを摂取したい場合は、エクストラヴァージンオイルを選ぶのがよいでしょう。
エクストラヴァージンオイルには脂肪燃焼効果があるポリフェノールが多く含まれているため、脂肪をまずは落としたいと考えている方にはオススメです。
また、摂取のタイミングも重要な要素になりますので、以下の点に注意して摂取しましょう。
1日3回に分けて飲用する
1日3回程度に分けて飲用することで、胃にかかる負担を減らしつつ、毎食の食事量を減らすのに貢献してくれます。
食事の前後60分を避けて飲む
食事と食事の間に飲むことを意識しましょう。
食事前にオリーブオイルを摂取することにより、空腹感を抑えて食事の量を減らせます。
オリーブオイルと組み合わせると効果的な食品や食べ方
オリーブオイルダイエットはオイルを摂取するだけの簡単な方法ではありますが、最初のうちは油だけを摂取することに抵抗感がある方も多いと思います。
そこでその場合、身体が慣れるまでは別の食品と併せて摂取することで、効果を落とさずに摂取しやすくする方法があります。
摂取する際は、栄養成分を壊さないために、オイルに熱を加えないように注意してください。
以下に食べ合わせの良い食品をご紹介していきます。
ドレッシング代わりにオリーブオイルを加える
オリーブオイルダイエットを始める方で一番最初に試しやすい方法になります。
サラダを食べる際の、ドレッシング代わりにオリーブオイルをかける方法になります。
酢と塩を混ぜればオリーブオイルドレッシングになりますし、お刺身にかければカルパッチョとして美味しく食べられます。
ヨーグルトに混ぜる
プレーンヨーグルトに混ぜて食べると、オイルの豊かな香りが爽やかな味わいを演出します。
量を加減する事で、少量のはちみつやジャムを混ぜても美味しく食べられます。
デザートに食べることで、お腹にふたをする効果も期待できます。
ヨーグルトダイエット
納豆に混ぜる
実際にやってみると意外な美味しさに戸惑うかもしれません。
混ぜる際はしょうゆなどで納豆に先に味をつけてから、オリーブオイルを混ぜるようにするとより美味しく食べられます。
納豆自体もダイエットに効果的な食材でもあり、納豆に含まれるナットウキナーゼ効果と相まって、脂肪燃焼効果が高まります。
納豆ダイエット
オリーブオイルダイエットの注意点や危険性
オリーブオイルダイエットには、オリーブオイル=油を使うということもあり、いくつか注意点があります。
以下に詳細をご紹介していきます。
飲み過ぎない
オリーブオイルは確かに健康に良い食品です。
しかし、どんなに健康的な食品でも、摂取量を誤れば逆効果です。
オリーブオイルのカロリーは大さじ1杯で約110kcalです。
決して低くはありません。
オリーブオイルダイエットは、オイルを飲めば飲むほど効果があるようなダイエット方法ではありません。
あくまでも脳のセットポイントを下げることが目的ですから、摂り過ぎにはくれぐれも注意してください。
血糖値の高い方は飲用を控える
オレイン酸の効果の一つに、血糖値を下げる効果があります。
もし糖尿病などで、血糖値を下げる薬を服用している方は、低血糖を引き起こす可能性があります。
お医者さんに相談してからダイエットを実施するようにしてください。
胆石の薬を内服されている方も同様です。
体質に合わない場合は中止する
オリーブオイルは健康的な食品ではありますが、油を直接胃に流し込むため、人によっては胸やけや胃もたれといった不調があらわれることもあります。
肌荒れのように、お肌に影響が出る場合もあります。
体質に合わないと感じたら、すぐに使用を中止してください。
オリーブオイルダイエットのまとめ
オリーブオイルダイエットは、オリーブオイルを飲用するだけの簡単なダイエット方法です。
オリーブオイル自体の栄養価も高く、摂取量も決して無理のない量です。
体内における太りやすさの要因である「セットポイント」に着目した、食欲を抑制する方法になりますから、今まで食事制限や運動に挫折してきた方にはオススメの方法です。
直接油を飲むのに抵抗がある方は、最初のうちは食材と併せて摂取することで、オリーブオイルの効果を無理なく取り入れられます。
ダイエットに向いていないと感じている方こそ、ぜひ一度取り組んでみてくださいね。
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