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本当は甘くなく苦い飲み物?
心も身体も温まるココアはダイエットにも健康的にも最適
寒い季節になると自動販売機には「あったか~い」飲み物がラインナップされます。
そこで見つける機会が多くなるのがココアです。
そのコクと甘さは数多くのダイエッターを虜にしてきました。
そのためダイエットには向かないと見る意見が多かったのですが、ココア自体は数多くの栄養素を含んでおり、飲み方を工夫することでダイエットにも有効なことがわかりました。
今回は、そんなココアを使ったダイエットの紹介です。
ココアダイエットとは?
ココアダイエットとは、朝食・夕食の前にココアを1杯飲むというダイエット方法です。
食事の30分前が目安と言われています。
ココアはコップ1杯(200cc程度)飲むだけでも満足感を得やすく、食事前に飲用することで食べ過ぎを防ぐ効果が期待できます。
気軽に続けられる方法ではありますが、単にココアを飲めば良いというわけではなく、摂取するココアの種類や量には注意が必要です。
ココアのカロリーは、砂糖などを含んでいない純ココアでもティースプーン1杯で約18Kcalもあります。
量を増やせば増やすほどカロリーが増えるので、その点は気を付けなければなりません。
ココアダイエットの提唱者や実践者と口コミ
ココアダイエット単体での紹介がされている書籍はありませんが、口コミも多く紹介されています。
口コミを見る限り、合う・合わないがはっきりとしている特徴があります。
ココアダイエットに効果があったという口コミは以下のような内容です。
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朝と夜飲むだけで、1週間で1kg減に成功しました。
2週間でトータル2kgの減量に成功です!
美味しいし痩せ方もゆっくりなので、長く続けたい方にはおすすめです。
便秘もひどい時は1週間出ないこともあったのですが、ココアを飲んだら改善されました。
2日に1回は必ず出ます
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他にも間食が減った、チョコを食べたいと思う頻度が減ったという口コミもありました。
逆に効果が無かったという口コミでは、最初の1週間は便秘改善に効果が気がするが、だんだんお腹が慣れてきてしまったのか元に戻ってしまったという報告もあります。
太ってしまったとの回答もあります。
純ココアなのかミルクココアなのかといった、ココアの種類には特に触れられていない口コミが多かったことから、ココアダイエットは体質や飲み方が重要だと言えそうです。
ココアに含まれる栄養素
ココアにはダイエットや健康増進を助ける栄養素が数多く含まれています。
以下に詳細をご紹介していきます。
テオブロミン
ココアの原材料となるカカオに含まれている成分です。
チョコレートなどにも含まれていて、主な働きとしては脳を活性化させて集中力や記憶力を高める効果があります。
テオブロミン自体は苦み成分であり、決して甘くはありません。
それにも関わらずココア飲料が甘いのは、実はココアに糖分やミルクを追加して入れているためです。
ダイエットにおいては、テオブロミンの苦みが食欲を抑えてくれます。
食べる量が減ると相対的に摂取カロリーが少なくなりますから、結果的に減量を促進してくれます。
医療の現場では動脈硬化や高血圧の治療に使われます。
血管拡張剤や利尿剤としての用途が主流のようでこの効果はダイエットにおいては血流の改善・基礎代謝の向上という効果につながります。
特筆すべきはそのリラックス効果です。
ココアを飲むとなぜかほっとするという方も多いと思います。
これもテオブロミンの効能の1つで、幸せホルモンの異名を持つセロトニンに作用する働きがあります。
セロトニンは脳内で作られる神経伝達物質です。
具体的な効能としては不安をやわらげ、癒しを与えてくれます。
不足するとイライラしやすく、いつも満たされない気持ちになります。
ダイエットしながら仕事や日常生活を送ると、通常よりもストレスが強く作用します。
特に仕事で大きなミスをしてしまうと、やけ食いに走ってしまうこともダイエッターにはありがちです。
そのような時、ココアを飲むことでストレス解消の一助になりますから、精神的に弱いことを自覚している方はココアを取り入れることに大きなメリットがあります。
リグニン
ココアに含まれる食物繊維の一種でリグニンは不溶性食物繊維として体内で働きます。
胃や腸で水分を吸収して膨張し、便のかさを増やして排便を促します。
ココアの成分のおよそ1/4がリグニンで構成されていると言われており、比較的効率良く食物繊維が摂取できます。
満腹感を感じさせる働きも兼ね備えています。
ありがたい効果として、便の臭いを吸収する作用があります。
食物繊維には腸内環境を整える役割もあるため、悪玉菌を減らすことによって便の臭いを抑えられると考えられていて体臭を減らす効果も確認されています。
カカオポリフェノール
カカオにはポリフェノールが豊富に含まれています。
血管を拡張してくれる作用があり、血流改善に役立ちます。
基礎代謝を高めてくれる効果があり、動脈硬化の一因である活性酸素を減らしてくれます。
人間の身体は酸素を体内に取り入れ活動しているので、活性酸素はどうしても発生してしまいます。
そのため新陳代謝には必要な物質ではあるのですが、過剰に発生すると問題を引き起こします。
ダイエットにおいては脂肪が溜まりやすくなるという問題です。
本来活性酸素自体は悪いものではなく、体内の細菌・ウィルスを除去する働きを持ちます。
その他にも、人間が身体を維持するために様々な生理機能に関与しています。
一例としては、白血球とも協力して感染予防に役立っています。
その一方で、活性酸素はどのような生体成分にも反応し、細胞膜の脂肪にも反応します。
脂肪に活性酸素が反応すると「過酸化脂質」という物質になります。
過酸化脂質は体内に蓄積される特性があるため、ダイエットを阻害する要因になります。
臓器や皮膚の老化にもつながるため、多くの疾患の原因とされています。
カカオポリフェノールはこのような被害をもたらす活性酸素を除去する働きがあります。
老化防止効果もあるため、肌を若々しく保つなどの好作用も期待できます。
ただし、ポリフェノールは摂取してから最長3時間ほどしか効果が無いため、定期的に摂取する必要があります。
腸内環境を整える働きもありますから、前述したリグニンとの相乗効果で便秘改善にも役立ってくれます。
ココアダイエットのメリット
ココアを普段飲まない方からしてみれば、思った以上にココアの栄養素に驚いたかもしれません。
次はそんな栄養素のあるココアでダイエットする事のメリットを見て行きましょう。
身体が温まる
ココアを飲むと身体が温まる経験をした人は多いと思います。
ダイエットにも効果がありますが、冷え性改善にもココアは効果を発揮してくれます。
ココアの冷え性改善効果について興味深い実験結果があります。
ホットココア・お湯・温緑茶の3種類の飲料を飲んでから、30分後と60分後に手先の温度をサーモグラフィーで計測したところ、ホットココアを飲んだ被験者は60分後も手先が温まっていたのに対し、お湯・温緑茶を飲んだ被験者は60分後には手の温度が冷えていたという結果が出ました。
この実験結果から、ココアには体温が上昇した状態を長く保つ効果があると言えます。
特筆すべきは、ホットココアだけでなくアイスココアであっても同様の効果が見られたという点です。
通常、冷たい飲み物を飲めば体温は下がりますが、アイスココアを飲んだ被験者の手先の温度は飲む前と変わらなかったという結果が出ました。
このことから、ココアは体を温める作用が強い飲み物であると言えます。
病気に対する耐性ができる
人間の身体にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という殺し屋が存在しています。
殺し屋と言っても体内の有効成分を殺すのではなく、風邪やインフルエンザといった感染症の原因となる細菌やウィルスを除去する役割を持つ細胞です。
「ココアはやっぱり森永」のキャッチフレーズでおなじみの森永製菓の研究結果によると、インフルエンザにかかったことが無い人123人を63人と60人のグループに分け、片方にはココアを1日1杯飲んでもらったところ、飲んだグループの「NK活性数値」がもう1つのグループよりも上昇するという結果が得られました。
NK活性数値とは、体内のNK細胞がどれだけ活性しているかを示す数値のことです。
ココアを飲むことで、病気になりにくい身体を作る効果が期待できます。
ココアダイエットの効果をより高める方法
ココアを飲むことにより身体が温まり、血流の改善と基礎代謝の向上が期待できる点は先に述べました。
この効果をよりダイエットに活かすには、以下のような方法がおすすめです。
運動前・運動後に飲む
ココアを飲むことで血流が良くなるのであれば、それに伴い運動効果も相乗的に高まることが期待されます。
有酸素運動を行う前に飲むことで身体がポカポカになり、脂肪燃焼効果が高まります。
また、ココアにはアミノ酸の一種であるアルギニンが含まれており、筋力トレーニングなどを行い筋肉が疲労しているときに摂取すると、疲労回復効果があります。
運動と相性が良い飲み物と言えるでしょう。
自分に合いそうな様々な組み合わせを試す
ココアを飲む際は単独で飲むよりも、別の食材と組み合わせることでより効果を高めることが可能です。
有名なものにしょうががあります。
純ココアに生のしょうがを入れることにより、しょうがの有効成分を同時に取り入れられます。
しょうがダイエット
しょうがにはショウガオールという栄養成分が含まれています。
体温を上げ、基礎代謝を向上させる働きがあるので、血液の凝固を防ぎ血液の循環を良くしてくれます。
ショウガオールはそれに加えて血管自体のケアにも有効に働いてくれます。
痛みや熱によって体内が損傷した際、プロスタグランジンという物質が働くのですが、この物質は血管に負担をかける作用があります。
この働きをショウガオールは弱めてくれますから、血管を健康に保つのに役立ってくれます。
あまりダイエットを行う際に血管の健康状態は意識しないかもしれませんが、ダイエット中は血管が劣化しやすくなるリスクがあります。
それは、ダイエット中に動物性の食品の摂取を抑える習慣がある方ほど注意が必要です。
血管は主にコラーゲンなどのたんぱく質によって生成され、傷を負った際には修復されます。
日常生活において一般的な食生活を営んでいる分には問題ありませんが、食事制限を行うとたんぱく質の摂取量が減り、気付かないうちに血管の生成や修復が追い付かなくなっている場合があります。
ココアで血流を促進し、ショウガオールによって血管のダメージをケアできるため、理想的な補完作用が期待できる組み合わせの1つです。
ココアダイエットの注意点
ココアはダイエットに効果がある飲料ではありますが、飲む際に注意しないとかえって体重が増える結果につながりやすい飲み物でもあります。
以下に詳細をご紹介します。
ダイエットには純ココアを使う
市販されているココアには数多くの種類がありますが、中には砂糖や脱脂粉乳といったココア成分以外のものが添加されているものもあります。
むしろ、一般的に市販されているココアの多くは、ココア成分以外のものが添付されたのが主流と思った方が良いかもしれません。
ダイエット目的で使用する場合は、ココアパウダーのみを使った純ココアを使用し、自分の舌に合った甘さを砂糖やはちみつを適量入れて作りましょう。
はちみつダイエット
甘くしすぎない
驚くかもしれませんが、実は純ココアというのは、そのまま飲むには甘い飲み物ではなく、苦い飲み物になります。
そのため、甘いと思って飲むと痛い洗礼を浴びることになります。
ココアの苦さに慣れないうちは、砂糖などの甘味が必要になる方も多いと思いますが、その入れる量には注意が必要です。
というのも、ココアパウダーは5gあたり18kcalあります。
これは冒頭でご紹介したティースプーン1杯分のカロリーと考えて頂ければと思います。
このカロリーに砂糖を同じくティースプーン1杯入れると約19kcalになります。
苦さに慣れている方であればココアパウダーと砂糖だけでも十分飲める甘さではありますが、ほとんどの方にとっては緩衝材となる飲料が必要になる苦さです。
そこで多くの人が考えるのが牛乳です。
コーヒーに牛乳を混ぜてカフェラテなどを作るのと同じで、ココアに混ぜると美味しく飲めると考える人は多くいます。
しかしながら、仮に低脂肪乳200mlでココアと砂糖を溶かしたとすると、低脂肪乳のカロリーは96kcalなので、合計すると1杯で133kcalになってしまいます。
このカロリーであれば、なかなかダイエット中に頻繁には飲もうという気にはなりません。
目的がダイエットとしてココアを飲む場合は、このような点に注意し、砂糖を多く入れたり牛乳の量を増やしたりすることは極力避けるようにしましょう。
牛乳ダイエット
ココアダイエットのまとめ
ココアダイエットは、純ココアを飲むことでダイエット効果を狙う方法です。
身体に有効な成分がたくさん含まれており、身体を温める作用が強い飲み物です。
運動前後に飲んだり、しょうがと組み合わせて飲むことでよりダイエット効果を高められます。
ココアに含まれる主成分のテオブロミンには、幸せホルモンのセロトニンに作用する働きがあります。
幸せを噛みしめながら、リラックスして飲みながらダイエットに取り組んでいきましょう。
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