食べ物系ダイエット

ところてんダイエットでお腹をガード
喉ごしもスッキリ&身体もスルリとダイエット

スーパーではコンスタントに取り扱いがある「ところてん」。
季節を問わず食べられますが、暑さが厳しい季節になると欲しくなる方も多いのではないでしょうか。

夏バテで食欲の無い場合でも、ゼリーなどのように気軽に食べられます。
もともと低カロリーのイメージが強いところてんですが、イメージ以上にダイエットに効果があることが分かっています。

今回は、そんなところてんを使った、ところてんダイエットを紹介していきたいと思います。

ところてんダイエットとは

ところてんダイエットは、食事の前にところてんを食べるダイエット方法です。
基本的には食前に食べますが、間食として食べても問題ありません。

カロリーだけで言うと、100gあたり1.9kcalと、ほぼゼロカロリーと言っても差し支えないほどの量です。
極端な話、ところてんを1kg食べても約20kcalですから、食べ過ぎても太る事には繋がりません。

また、ところてんはある程度腹持ちが良い食材のため、間食に食べるにも効果的です。

ところてんダイエットは、主に食前にところてんを食べることによって、食事を食べ過ぎないようにするのが目的です。
しかし、ところてんを食べることで腸内の老廃物を排出する働きも期待できるため、二重の意味でダイエットに適していると言えるのです。

また、ほとんどのスーパーで通年取り扱っている食料ですから、売り切れになることもそうそうありません。
通年切れずにいるということは、言い換えればファンが多く、万人に好まれやすい食材とも言えます。

地域によって食べ方も様々なため、間口の広い食べ物と言えそうです。

ところてんの原材料

人気度の高さがうかがえるところてんですが、その原材料が何かご存知の方は少ないのではないでしょうか。
糸こんにゃくの仲間だと思っている方も少なくないようです。

しかし、実は原材料が異なります。
こんにゃくは「コンニャクイモ」を原材料とするのに対し、ところてんは「天草(てんぐさ)」という海藻が原材料になります。

天草には体の調子を整えるミネラルや、食物繊維が豊富です。
しかし、そのまま食べる習慣はあまり無いため、ところてんや寒天として加工されてから食べるのが一般的です。

普段の生活の中では、タレなどが一緒についている商品が、パッケージングされているのを見る機会が多いと思います。
しかし、原料である天草を自分で買い、ところてんを自作している家庭もあります。

簡単に作り方を説明すると、天日干しされた天草を大鍋で煮て、それを布でこしたあと、容器に入れて放熱するという流れになります。
これが固まったものがところてんです。

実際に固まったところてんを口にする場合、「天突き」という道具を使用します。
これは、固まったところてんを麺状にするための道具で、天突きに入る大きさにところてんを切ったあと、中に入ったところてんを棒状の器具で押し出して使います。

ところてんを入れた容器部分の底には、ところてんを細く切り出すための刃がついていますから、そこから食べやすい大きさとなって出てきます。
もしところてんを気に入り、食べ続けたいと考えるようになったら、自作のための道具の購入を検討しても良いかもしれません。

ところてんに含まれる、ダイエットに有効な栄養素

ところてんに含まれている栄養素で、ダイエットに有効なものには、どのようなものがあるのでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。

水分

一見意味が分からないと感じた方も多いと思いますが、ところてんはその大部分が水分なのです。
数値換算すると、およそ98~99%が水分となるのですが、この事実から、栄養がほとんど無いという理解につながりがちですが、誤解してはいけません。

人間もまた、人体の多くを水分によって構成している存在です。
そのため、一定量の水分を毎日摂取しなければ生きていけません。

ダイエット中であっても、水分の摂取を制限するのはある意味で自殺行為です。

ところてんの素晴らしいところは、この水分の含有率にあります。
ほとんどが水分ということは、言い換えれば「水を食べている」ことになります。

水を飲んでいるのと食べているのでは、満腹感を感じる度合いが違います。
人間には満腹中枢というものが存在し、食事を食べてお腹がいっぱいになったかどうかは、この器官が判断します。

そのため、満腹中枢にしっかりと働きかける食べ方をしなければ、お腹がふくれたと感じるタイミングがその分遅くなってしまうのです。
具体的には、液体より固形物の方が、麺類よりご飯ものの方が、満腹度を高められます。

この違いを生む理由の1つに「噛む」動作があります。
満腹中枢は、食物を噛む回数が多ければ多いほど、満腹感を感じやすい傾向があります。

子ども時代などに、母親や祖母に「よく噛んで食べなさい」と言われた経験がある方も多いと思いますが、あれは食物を消化しやすくするだけでなく、このようなメリットもあったのです。

脂肪に変わる栄養素がほとんど無い食べ物を、お腹いっぱい食べられるというのは、ダイエッターにとっては嬉しい状況です。
食べることで水分も同時に摂取できるため、体内の血液をよどませるリスクも少なくなります。

ミネラル類

微量ではありますが、ところてんには天草が持っていたミネラルが含まれています。
カリウムが含まれているので、水分を摂り過ぎてしまったとしても、体外への排出を促してくれます。

また、ダイエットに有効に働く、酵素のサポートを行うマグネシウムも含まれています。

ところてんに含まれるミネラルの中では、マグネシウムが最も多い部類に入ります。
カルシウムと相性が良く、カルシウム同様に骨を構成する成分として内臓されています。

どちらも、体内で欠乏してしまうと、骨から血液に溶け出してしまいますから注意が必要です。

ヨウ素

ところてんは、ヨウ素の含有量が多いという特徴があります。
生殖・成長・発達などの生理的要素を制御する、甲状腺ホルモンを形成している栄養素です。

エネルギーを正常に代謝させるうえでも、見逃せない栄養素です。
体温調整や心臓・脳・腎臓などの働きをサポートしてくれますし美しい髪の毛を保つ効果も期待できます。

注意点は、過剰に摂取することで、甲状腺にトラブルを引き起こす可能性があることです。
全てがヨウ素の摂り過ぎのせいとは言えませんが、食べる際は適量を意識しましょう。

ところてんダイエットの効果やメリット

ところてんダイエットは、続ける際にどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下に詳細をご紹介します。

価格帯が安い

ところてんの魅力の1つに、どのスーパーでも比較的安価に手に入るというメリットがあります。
大手スーパーであれば、地域にもよりますが100円前後で購入できるかと思います。

これがディスカウントスーパーになると、50円を切るような値段でセールを行う場合もあります。
毎日というわけではありませんが、それでも安く手に入れるチャンスは多く、ダイエットを継続する際には大いに助かります。

食品系のダイエットは、続けるにあたって、どんな食べ物であっても気を付けなければいけない点があります。
それは「安く手に入るか」と「いつでも手に入るか」です。

同じ食材を毎日食べるということを想定した場合、このどちらが欠けてもダイエットを続けるのは困難になってしまいます。
有名食材のダイエットなども多数ありますが、中には季節限定的にしか行えないようなものもあります。

値段が高ければお金が続きませんし、品薄であれば毎日食べるのに支障をきたします。
毎月定期的に送られるサプリメントなどもダイエットにおいては人気の1つですが、この点のニーズをしっかり満たしているからとも言えます。

今の時代、価格というのは決してあなどれないメリットの1つと言えます。

食物繊維による便秘解消

食物繊維はダイエットを考えるうえで、積極的に摂取したい栄養素の1つです。
ところてんにも含まれており、腸内環境を整えてくれます。

一般的に食物繊維は便秘解消に効果があると捉えがちですが、もちろん効果はそれだけではありません。
血糖値が急激に上昇するのを防いでくれたり、コレステロールの吸収を抑制する効果も期待できます。

このような効果が期待できる背景には、消化のメカニズムが関係しています。
食物繊維は言わば「腸の清掃活動」を行っている栄養素です。

人間が食べ物を食べ、消化管を通過する時間は、個人差もありますが概ね24~72時間と言われています。
そしてその大半は、大腸を移動しています。

つまり、最大で3日間以上、大腸内に蓄積している可能性があるということです。
便秘がひどい場合、1週間以上お通じが無いこともありますから、便秘はある意味異常事態と言えます。

便秘になると、消化が完了していない物質が体内に残ることで、腸内のバランスが崩れます。
そのため、老廃物や有毒な物質を体内に取り込んでしまう一因となるのです。

便秘を防ぐためには、食物がきちんと体内で消化されるとともに、排便作用のある栄養素を摂取しているかが大切です。
この栄養素の1つが食物繊維なのです。

食物繊維は体内の消化酵素では消化しにくいため、そのまま便として排出されます。
便は、ある程度の量にならないと排出するのが難しいため、かさを増やすことが便秘解消に有効に働きます。

また、腸内の老廃物を包み込みながら、便と一緒に排出してくれます。

こうして腸内に無駄なものがなくなり、環境が改善されることで、体重を増やす要因を減らせます。
便秘が解消して体重が減少するのはもちろん、生活習慣病のリスクも軽減されるのです。

ところてんダイエットの注意点

ところてんダイエットは、減量効果が大いに期待できる反面、注意すべき点もあります。
以下に詳細をご紹介します。

一度に大量に食べない

ところてんが痩せるからといって、一度にたくさん食べることはいけません。
先にご紹介したとおり、そのほとんどが水分なため、過度に食べすぎてしまうことで栄養バランスが大きく崩れる危険性をはらんでいます。

食べ方はある程度決まっているとはいえ、あくまでも、普段の食事の付け合わせのイメージで摂取することが大切です。

飽きたら一度期間を置く

ところてんは気軽に食べられる反面、味を工夫しなければ長期間にわたって食べることは難しい一面があります。
このとき、毎食ごとに食べるということを"義務化"してしまうと、かえってそれがストレスとなってしまい良くありません。

対策としては、「たまにはところてんを食べない日があっても良い」と、柔軟に考えて食べることです。
毎食ごとにところてんを食べ、3日坊主で終わってしまうのと、ちょびちょび食べながら1ヶ月続けるのとでは、後者の方が減量に成功する確率は高くなります。

もちろん毎日ストレスなく楽しんで食べ続けられるのが理想ですが、なかなかそう上手くいかない時もあります。
心構えは大切ですが、あまり片意地を張ってしまうと、精神衛生上も良くありませんから自分に合ったペースで続けるように心がけましょう。

黒みつで食べる場合、毎日食べるのは避ける

ところてんは、地域によっては黒みつで食べる習慣もあります。
甘くて美味しいので、デザート感覚で食べられるのが魅力ですが、言うまでもなくダイエットには不向きです。

市販のものであれば、100gあたり200kcal近くのカロリーがあります。
さすがに1食ごとにそれだけの量をかける人は少ないでしょうが、大さじ1杯にしたとしても決してカロリーが低いわけではないため、食べ過ぎには注意が必要です。

極力違う味付けでも食べ、黒みつに頼り過ぎないようにしましょう。

ところてんを美味しく食べるための工夫とレシピ

ここまで、ところてんの有益な点や注意点についてご紹介してきましたが、やはりところてんダイエットで最大の課題と言えるのが「どうやって食べるか」になります。

ところてんを購入した場合、大抵はタレやドレッシングなどがついてきます。
しばらくはそれで美味しく食べられたとしても、それを毎日食べ続けるのは、考えただけでも飽きが来そうです。

ところてんダイエットの成功の秘訣はレシピにあると言っても過言ではありません。
どう味付けして楽しみながら飽きずに食べる事ができるかがポイントです。

自分の好きな味のレパートリーを増やせば続ける事に対してストレスが減ります。
毎日食べるという事を考慮すると、7パターンを最低でも用意しておけば、1週間違う味付けで食べられる事になります。

そこで、どのようなアレンジをすれば美味しく食べられるのか、以下に好例をご紹介していきます。

酢醤油

お酢と醤油を適量ところてんに混ぜて食べる方法です。
お好みでわさびをたらすと、より美味しくいただけます。

もともと、市販のタレでこのような味に仕上がっているものもありますが、お酢の分量がキツかったり、自分が気に入っている調味料でないとしっくりこない方にはオススメです。

キムチ+ごま油+醤油

ところてんに、キムチ・ごま油・醤油を入れて混ぜることで、韓国風冷麺の味わいに早変わりします。
キムチは先に切って入れても、付け合わせとして食べても構いません。
唐辛子のカプサイシンによる減量効果も期待できます。

ポン酢+トマト

ありそうで無かった組み合わせです。
柑橘系のさっぱりした味わいと、トマトのほどよい酸味がアクセントになります。

味が足りないと感じたら、岩塩をひとつまみ入れても良いでしょう。

ところてん自体が淡白な味なので、組み合わせ次第で自由に美味しく食べられるのが特徴です。
自分に合ったアレンジを組み立てるのも、楽しくダイエットを続ける方法の1つですから、色々試したりレシピサイトなどで見て自分好みの味付けを見つけていきましょう。

ところてんダイエットのまとめ

ところてんダイエットは、ところてんを定期的に食べることにより、食事の量を減らして減量につなげるダイエット方法です。

そのほとんどが水分で構成されているため、単体で食べる分には太るリスクがまずありません。
淡白な味でアレンジしやすいため、組み合わせ次第では長期的に継続できます。

ヨウ素などの栄養素も魅力ですが、お腹がふくれるからといって、食べ過ぎないように注意して行いましょう。

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