VOL.008-便秘を改善させる灸

VOL.008-便秘を改善させる灸

HEALTH - ぽかぽかセルフ灸で体質改善

Text:岡本真理(麻布ハリーク代表)

頻度や深刻さは人それぞれですが、多くの女性が一度は「便秘」に悩まされた経験があるのではないかと思います。「数日間出ていない」のはもちろん要注意ですが、本来は毎朝1日1回お通じがあって、お腹がいつもスッキリしているのが理想的です。今回は、便秘を改善するためのセルフケアを紹介したいと思います。

便秘で太りやすくなる前に……

 

「お腹がいつも張っていて、苦しいです」

「数日、お通じがないのに食欲はあって……。私が食べた物って一体どこに溜まっているんでしょう……」

 

 

私のサロンを訪れる患者さんから、そんな声を聞くことが少なくありません。なかには、便秘の状態に慣れてしまい、

 

 

「そう言えば、しばらく出ていないかも……」

「数日出ていないけれど、いつもそうなので気にならないです」

 

 

という患者さんも……。

 

 

便秘になると、胃腸の働きが低下するうえに、基礎代謝も低下し、太りやすい体質になってしまいます。また、本来、排出させなければならないものがお腹にたまっているわけですから、不要なものが腸管から吸収されて、どんどん太ってしまいがちです。

便秘を放置することなく、しっかりと対策をしましょう!

 

 

 

女性に多い「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」

 

 

まずは、便秘のことを知るために、便秘の種類から見ていきましょう。便秘は「器質性便秘」と「機能性便秘」に大きく2つに分けられます。

 

 

器質性便秘は、腫瘍やポリープなどで便が通過できなくなってしまう状態です。一方の機能性便秘はそれ以外のもので、なかでも女性に多いのは「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」の2つ。それぞれ特徴が異なります。

 

 

弛緩性便秘は、運動不足や腹筋の筋肉不足の女性がなりやすいものです。腸の周りの筋肉が落ちてしまい、腸をうまく動かすことができなくなった結果、腸の水分が吸収されて便が硬くなってしまう状態です。また、食物繊維が不足しても、腸の働きは悪くなってしまいます。

 

 

2つ目の痙攣性便秘は、ストレスなどによる自律神経の乱れが引き起こすものです。腸が痙攣、また収縮してしまい、便の道が細くなり通りにくくなる状態です。ウサギのようなコロコロ便が特徴で、ガスや腹痛を伴うことも……。便秘と下痢を繰り返すことがあるのも、痙攣性便秘の特徴です。

 

 

 

 

便秘を改善する「食事」と「運動」

 

 

では、女性に多いという機能性便秘を改善するには、どうすればよいのでしょうか。私のサロンでは、便秘の改善のために、すべての患者さんに共通してアドバイスしていることが、2つあります。

 

 

まずは、食生活を見直すことです。水分と水溶性食物繊維は、十分に摂れているでしょうか。質の良い柔らかい便を作るのには、水分が必要です。また、水溶性食物繊維は、腸の環境を整えるだけでなく腸の壁の余分な汚れも一緒に取ってくれます。

 

 

さらに、女性は美容やダイエットのためにと食事制限をすることで、油不足になりがちです。適度な油は腸の潤滑剤として必要ですので、オリーブオイルや亜麻仁油など質の良い油を摂取しましょう。

 

 

最近は「腸内フローラ」という言葉をよく耳にすると思います。腸内フローラとは、腸の壁面に細菌がグループを作り、まるでお花畑のように住んでいる様子のことで、便秘解消には「腸内環境を良くするための菌をそろえる」ことが大切です。腸内フローラの理想的な状態は「善玉菌2割:悪玉菌1割:日和見菌7割」と言われています。美しい腸内フローラ(腸内環境)のために、発酵食品や水溶性食物繊維を摂取することをお勧めします。

 

 

もう一つは、運動です。腸の周りの筋肉を刺激するためには、適度な運動が必要です。
なかでも、インナーマッスルやコアマッスルといった、内側の筋肉を鍛えることが腸の動きをサポートします。腹筋や骨盤低筋といった腸と関係のある筋を特に意識して鍛えるとよいでしょう。

 

 

運動は、継続するのがなによりも大事です。ヨガ、ピラティス、水泳など、自分が続けやすいスポーツで構いませんので、姿勢や腹筋を意識しながら動くことで、インナーマッスルが鍛えられ、便秘の解消へとつながります。

 

 

 

 

便秘に効く「大巨」

 

 

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そして、食事改善と運動にプラスアルファで活用していただきたいのが、「太巨(だいこ)」へのお灸の刺激です。

 

 

大巨はお腹にあるツボで、ちょうど腸の上にあります。おへその中心から指3本分外側で、そこから指4本分下にあります。大巨をお灸で温めて、刺激してください。

動きが鈍っているようでしたら、お灸することで刺激になりお通じにつながります。ストレスが続いて、腸が緊張し収縮しているようでしたら、お灸で温めることで腸の緊張も弛みます。

 

 

「女性と便秘」は長年の課題ですが、食生活、運動、お灸で大半の方は改善が見られます。ぜひ、試してみてください!

 

 

 

 

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【著者紹介】

岡本 真理

岡本真理(おかもと・まり)

麻布ハリーク代表。日本医学柔整鍼灸専門学校 非常勤講師。米国留学中に鍼灸に出会い、東洋医学を学ぶべく帰国。鍼灸師国家資格を取得後に渋谷の郷鍼療所にて研鑽を積み、ミッドタウンクリニック・ノアージュといった医療機関にて美容鍼灸施術に従事。2009年5月に麻布ハリークをオープン。

 

 

【店舗紹介】

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美容鍼サロン 麻布ハリーク  http://harieq.com/cns/

〒106-0045 東京都港区麻布十番1丁目10−3 モンテプラザ麻布301号室

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