VOL.002 見直したほうがいいライフスタイルってありますか?

VOL.002 見直したほうがいいライフスタイルってありますか?

HEALTH - 東洋医学から見た 30歳からのがんばりすぎない妊娠 

鍼灸をはじめとした東洋医学を妊活に取り入れる女性が増えてきています。ともすればがんばりすぎて、しんどくなってしまう妊活……。しかし、東洋医学を活用して無理なく妊娠しやすい身体をつくることが可能です。では、東洋医学は妊娠をどのように捉え、どのようにアプローチをしているのでしょうか。第2回は、妊娠するために何かと問題がありそうな現代人のライフスタイルについて、見直したほうがよいポイントについてうかがいました。

妊娠を妨げる「上実下虚」とは?

 

 

前回、精神的なストレスについてお話しましたが、東洋医学には心身一如(しんしんいちにょ)という考え方があります。こころが乱れれば体調も悪くなり、こころが安定すれば体調も良くなる。体調が悪くなればこころも乱れ、体調が良くなればこころも安定する。「心と身体は呼応しあう」という考え方です。精神的ストレスをゼロにしようとがんばってもそれは不可能ですから、身体を整えることでこころの安定を図ることが大切です。大きなストレスを抱え、精神的に乱れていることを自覚している方は、身体を動かすようにすることでこころの安定を図っていきましょう。

 

 

では、どのような運動をするのがよいのでしょうか。筋トレなどはする必要はありません。私はほとんどの患者さんに、1日30分程度のウォーキングをおすすめしています。有酸素運動がよいというだけでなく、“足を使うこと”が重要なのです。なぜなら、現代人の多くは、東洋医学で言う「上実下虚(じょうじつかきょ)……上半身に“気”が充満(実)していて、下半身では“気”が不足(虚)している」という状態に陥っているからです。

 

 

 

 

現代人は目と頭ばかり使っている

 

 

東洋医学でいう“気”とは、エネルギーのようなもの。気(エネルギー)は、必要とされるところに集まる性質があります。

 
現代のライフスタイルでは、目や頭を使うことが昔に比べて圧倒的に多くなりました。仕事はデスクワークが中心となり、仕事以外の時間でもテレビやパソコン、スマートフォンを常に使って、目や頭を休める機会はまったくないと言っても過言ではありません。また、交通インフラが発達して、ほとんど歩くことなく目的地まで行けるようになりました。目や頭に“気”が必要とされる機会が増え、逆に足に“気”が必要とされる機会が減ったのです。

 
“気”は全身をまんべんなく巡っていることが理想ですが、これでは上半身に集まりすぎてしまい、下半身には不足します。たとえば「上半身はほてるけれど、下半身は冷えている」という人は少なくありません。“気”とは温かいものです。充満したところは熱くなり、不足したところは冷えますから、その症状はまさに「上実下虚」を起こしている証拠となります。

 

 

子宮や卵巣といった生殖器は下半身にありますから、「上実下虚」が妊娠力にも悪影響を及ぼすことはわかっていただけるかと思います。心当たりのある方は、目や頭を使う機会を減らして、足を使う機会を増やすことから始めてみましょう。

 

 

 

 

 

 

【著者紹介】
國井正輝(くにい・まさき)

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東京医療専門学校鍼灸マッサージ教員養成科卒業。2010年、代々木上原駅南口前に「くにい治療院」開院。2013年には代々木上原駅東口前に拡大移転。はり師きゅう師免許、あん摩マッサージ指圧師免許のほか、不妊カウンセラー(日本不妊カウンセリング学会認定)の資格を持つ不妊鍼灸のスペシャリスト。

 

 

 

 

【店舗紹介】
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くにい治療院 http://kuniichiryouin.com/

 

〒151-0064 東京都渋谷区上原1-35-2 上原銀座ビル3F

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