ヴィクトリア・ブーテンコ来日講演“Green Smoothie Revolution”開催

ヴィクトリア・ブーテンコ来日講演“Green Smoothie Revolution”開催

FOOD - 編集部レポート

「グリーンスムージー」の考案者であるヴィクトリア・ブーテンコさんが来日し、5月6日、都内で“Green Smoothie Revolution”と題する講演会が開催された(主催:グリーンスムージー事務局)。ヴィクトリアさんの来日は約5年ぶり。今回の講演では、彼女が近年取り込んでいる栄養学の研究から得られた成果を中心に紹介された。

ヴィクトリアさんがまず講演で解説したのは、ルテインとビタミンKについて。ルテインが心臓や眼の疾患、ビタミンKが骨粗鬆症や皮膚がんに関係していることを説明し、「ルテインでは1日10mgの摂取が必要。卵では約42個も食べなくてはいけないが、ほうれん草なら100gで1日に必要なルテインを摂取できる」と、グリーンを摂取することの重要性を解説した。

 

 

また胎児が母体にいるときのビタミンKの摂取量が、長寿に関係していることを指摘。葉酸、ビタミンK2の重要性についても述べ、日本の納豆の良さにも言及した。

 

 

 

 

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会場は満席で大盛況

 

 
次にヴィクトリアさんが時間を割いて解説したのは、マグネシウムについて。マグネシウムが身体のさまざまな臓器に必須であることを紹介した上で、次のように述べた。

 

 

「今までミネラルの中でもカルシウムが重要と言われてきました。カルシウムは繊維を凝縮し、マグネシウムは繊維をゆるくします。マグネシウムについて述べた本は3冊くらいしかありませんが、骨粗鬆症、糖尿病、心臓病、脳卒中、月経前症候群、喘息、腰痛などいろいろな病気にマグネシウムが関連していることが医学文献からわかってきています。マグネシウムは1日300mg摂取することが推奨されています。スイスチャードやほうれん草にマグネシウムは豊富に含まれています」

 

 

しかし、グリーンをたくさん食べるのは大変だ。それにはやはりグリーンスムージーが適しているとヴィクトリアは述べている。

 

 

 

 

 

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講演するヴィクトリアさん

 

 

 

 

 

グリーンスムージーを写真で記録して、WEBでシェアしよう

 

 

ヴィクトリアさんの講演は多岐にわたり、ここですべてを紹介することはできないが、ポイントだと感じたのは、次の2点である。

 

 

①グリーンスムージーを写真で記録し、WEBでシェアすること
②野草を食べること

 

 

おいしいグリーンスムージーをつくるには良いブレンダーが必須であるとも語っていたヴィクトリアさんだが、自分でつくったグリーンスムージーをiPhoneで写真に撮って記録すること(ヴィクトリアさんはiPhoneユーザーだが、別のスマホでももちろんOK)、そして、それをWEB上でアップロードすることを推奨している。情報をシェアするといろいろな人の利益にもなる。また、そうすることで、グリーンスムージーを継続するモチベーションも高まる。そして、何より記録してシェアすることは、どんな野菜やフルーツを使うか、自分でよく考えることにもつながる。ヴィクトリアさんはいう。

 

 

「グリーンスムージーのメリットは、自分の手で、自分の目で何が入っているか確認できるところにあります。自分のため、子供のためには、良いものを選ぶはずでしょう」

 

 

現代人は忙しい。加工食品を口にしない日が珍しいくらいである。たとえ自宅で料理をしても、調味料を含め、その日に使ったすべての素材を把握することは不可能である。逆に言うと、何が使われているかわからないものを日々、私たちは食べている。しかし、グリーンスムージーを自分でつくれば、どんな素材を使ったかは一目瞭然だ。グリーンスムージーを写真に残して、WEB上でシェアすることは、グリーンスムージーの良さを再認識することができるアドバイスだと感じた。

 

 

今回、ヴィクトリアさんは「ストロベリー・フィールド」など、お気に入りのグリーンスムージーのレシピをいくつか紹介してくれた。他にも様々なトピックスをレクチャーしてくれたヴィクトリアさんだったが、意外だったのは、講演の内容がグリーンスムージーに偏っていないことである。今回、繰り返し強調していたのは、野草(もちろん何も汚染されていない自然の中にあるもの)を食べることだった。ヴィクトリアさん曰く「タンポポも良いでしょう。世界中のどこにでもあります。イラクサ、サボテン、野ばらなど棘のある野草はおいしいです」。

 

 

 

 

 

医師の渡辺幸康氏とディスカッション

 

 

講演の後半にはスペシャルゲストとして、のがたクリニック院長の渡辺幸康氏との対談も行われた。自らグリーンスムージーを生活に取り入れている渡辺氏からは、便秘と酸化マグネシムとスムージーの関係、冷えをスムージーで解消する方法など、医師ならでは質問がヴィクトリアさんにぶつけられ、医療としてグリーンスムージーを応用する方法がディスカッションされた。

 

 

 

 

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講演の後半には、医師の渡辺幸康氏とヴィクトリア・ブーテンコがディスカッションを行った。右端は今回の通訳を務めたベアーテ・フォン・デア・オステンさん

 

 

 

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講演を主催したグリーンスムージー事務局の山口蝶子さん(左)と仲里園子さん(右)がヴィクトリアさんと出会ったエピソードなどを紹介

 

 

 

 

最後に、参加者からの「アルコールとスムージーを一緒に飲んで良いのか」といった質問などにヴィクトリアさんが丁寧に答え、講演会は終了となった。

 

 

現在、ヴィクトリアさんは母国ロシアを拠点に、昨年から今年にかけて『The Green Smoothie Prescription:A Complete Guide to Total Health』『Green Smoothie Retreat:A 7-Day Plan to Detox and Revitalize at Home』を立て続けに出版するなど、研究や執筆を精力的に続けている。日本でも2冊目の翻訳本となる『グリーンスムージー・レボリューション』(山口蝶子・仲里園子訳、医道の日本社)が昨年出版され、今回の講演はこれらの書籍がベースとなっている。

 

 

 

 

 

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講演前に著書にサインをするヴィクトリアさん。講演が終わった後も、写真撮影や質問に応えたり、サインに丁寧に応じている姿が印象に残った。

 

 

 

ヴィクトリアさんがハマっている最新ガーデンニングなどが語られた最新インタビューはこちら

http://livelywoman.jp/feature/20150924-1190.html

 

グリーンスムージー公式サイト(グリーンスムージー事務局)
http://www.greensmoothie.jp

 

 

書籍『グリーンスムージー・レボリューション』
http://www.idononippon.com/book/healthy/7011-8.html

 
【ヴィクトリア・ブーテンコさん プロフィール】

 

ロシア生まれ。ローフード発祥の地アメリカでは、「ローフードの母」ともいうべき存在。1994年に、様々な健康障害を抱えていた自分と家族の病気を治すために、ある日突然、完全なローフードの食生活に切り替えたことにより、一家全員の病気を完治させることに成功。その後、さらなる健康を追求する中で、緑の葉野菜とフルーツを家庭用ミキサーで撹拌して作る「グリーンスムージー」という、健康状態を飛躍的に改善するドリンクを考案し、ローフード界に新たな常識を打ち立てた。2005年にアメリカで出版された「Green for Life」は、海外のローフード実践者の間では、バイブルとして知られる有名な本で20ヶ国語以上に翻訳されている。日本では2010年に出版以来、「グリーンスムージー」が大ブームとなる。

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