FEATURE-VOL.014

FEATURE-VOL.014

FEATURE

PHOTO:川島一郎(camp)

2000年シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストであり、現役引退後はマラソン解説やイベントなどで幅広く活躍されている高橋尚子さん。現在は、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会のアスリート委員会委員長としても、多忙な日々を送られています。そんな高橋さんに、健康の維持やランニングを続けるためのアドバイス、東京オリンピック・パラリンピックに向けた決意などをうかがいました。

MUSTからMAY

 

――2020年東京オリンピック・パラリンピックの組織委員会アスリート委員長に就任されました。今後の活動のご予定や、目標を教えていただけますか。

 

オリンピックまでの4年半の間にアスリートの皆さんともっと密に連絡を取り合って、いろいろな競技の選手の言葉を反映させながら、私たちアスリートならではのムーブメントを起こしていきたいと思います。

 

理事会や組織委員会の会議で決まったことをテレビで伝えるだけでなく、私たちアスリートは画面の外へ出て、一般の人たちにもっと身近なところでかかわっていきたいです。オリンピックを楽しみにしている皆さんと一緒に一歩を踏み出せるような活動をアスリート委員会でできたらいいと思っています。

 

現役を終えてから、オリンピック関連以外にもマラソン解説やスポーツキャスター、あとはマラソンやジョギングのイベント、子供たちのランニングクリニック、JICAオフィシャルサポーターなど、いろいろな仕事をいただいて、新しい世界を広げることができました。今後は、これらの仕事一つひとつのレベルを自分で納得できるところまで上げていきたいと思います。

 

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――当サイト「Lively Woman」の読者である、健康で活き活きと毎日を過ごしたいと願う女性の方々へメッセージをお願いいたします。

 

身体って、自分の気持ちとやる気次第でどれだけでも変えることができるんです。走ることに対するハードルを少し下げて、意識の持ち方を「○○しなければならない」のMUSTから、「○○してもいい」のMAYに変えて一歩を踏み出すだけで、これまでと違う世界が待っていると思います。一気に理想の姿は手に入らないと思いますが、今日やれることを一つひとつクリアしながら、一緒に目指す自分に向けて楽しみながら進んでいきましょう。

 

私たちの世代は、走ること=持久走というイメージがあって、歩いちゃいけない、止まっちゃいけない、タイムや順位を狙わなければいけないと考えてしまいがちです。でも、今のマラソンは全く違います。歩いてもいいんです。きれいな花があったら止まってもいいんです。大会でも、途中で写真を撮ったり、おいしいところがあると、あそこのソフトクリームおいしからって、脱線して、食べて、またレースに戻ってくる人がいるんです。それでも大丈夫なんですよ。本当にお祭りのような、非常に楽しいイベントですので、ぜひまだ参加していない人も一歩を踏み出していただきたいと思います。