FEATURE-VOL.014

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FEATURE

PHOTO:川島一郎(camp)

2000年シドニーオリンピック女子マラソン金メダリストであり、現役引退後はマラソン解説やイベントなどで幅広く活躍されている高橋尚子さん。現在は、2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会のアスリート委員会委員長としても、多忙な日々を送られています。そんな高橋さんに、健康の維持やランニングを続けるためのアドバイス、東京オリンピック・パラリンピックに向けた決意などをうかがいました。

口に入れたものが身体をつくる

 

――現在、とてもお忙しい毎日をお過ごしかと思いますが、身体づくりや健康の維持についてどのようなことを心がけていますか。

 

現役時代は、身体があっての競技であることをすごく身近に感じていましたので、走る練習や技術について考えるのと同じくらい、どういうものを食べたらどういう身体ができるかについて常に考えていました。

 

マラソン競技は一般的には元気で楽しいイメージですけど、実は貧血と密接なかかわりがあります。というのも着地と同時に赤血球が壊れてしまうので、貧血になりやすいんですね。ですので、ランナーは一般の方よりも貧血についてよく考えて、それを補う食事をする必要があります。

 

私の場合は現役時代、基本的に1日2食だったのですが、毎食必ずレバーとひじきと納豆を食べていました。特に納豆は小出義雄監督から1日4パック食べろと言われて(笑)。

 

やはり身体をつくらなければいけないので、長い距離を走ったあとにはなるべくタンパク質をとる一方、走る前にはエネルギーをしっかりたくわえるために炭水化物を、というように練習と食べるものを組み合わせながら、よりよい身体をつくるようにしていました。

 

 

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――現役を終えられてからは、生活パターンや食生活も変わりましたか。

 

昔は食べることと走ることが生活そのものでしたが、今では日によって仕事の時間が異なり、毎日同じような流れで生活することができません。現役の頃は毎日当たり前に40km以上走っていたのに、まる2週間走れないときもあります。これだけでも体重が増えやすくなります。

 

食事も現役に比べるとバランスよくとれていませんね。だからこそ気をつけていることもあります。例えば、食べる順番です。おなかがすいても甘いものを最初に食べない。それから、ヨーグルトや果物も最初に口にしないことです。果物はビタミンを含む点では身体にいいのですが、果糖も多いので体重が増えやすいです。順番としては、野菜やお汁系を先に口にして、甘いものは何か食べたあとに食べるようにしています。

 

現役のときはカロリーの高いクリーム系のこってりしたものを欲していましたが、現役を終えてからはさっぱりしたものを好むようになり、揚げ物はほとんど食べなくなりました。野菜を多くとるようにしていますが、ドレッシングなどは必要以上に使わず、ケチャップやマヨネーズは基本的に全部自分で手作りしています。トマトを砕いて煮込むところから始めて、素材を大切にしています。

 

――今はやりのチアシードにはまっているそうですが、チアシードのどんなところに魅力を感じますか。

 

栄養価が高いのが魅力です。そして、かさが増えるので食べた感じがあることと、あのぷちぷちした食感が好きです。「オオカミの桃」という北海道のトマトジュースと混ぜて飲むのが、自分の中で今ブームですね。

 

それだけでなく、甘いものにも合わせられますし、逆にポン酢とあえて豆腐にのせたりして、食事にも利用できます。何にでも利用できる万能な食材だと思います。

 

参考:オオカミの桃

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