ASK EXPERTS – VOL.009 塚本明日香

ASK EXPERTS – VOL.009 塚本明日香

ASK EXPERTS

兵庫県姫路市の「はりきゅう院 TSUKAMOTO」では、院長・塚本賢史先生、副院長・塚本明日香先生とご夫婦で治療にあたっています。今回のAsk expertsでは塚本明日香先生にお話をうかがいました。

――ご夫婦で鍼灸師をやっていらっしゃることのよさってありますか?

 

 
夫はスポーツ疾患や運動器疾患、私は女性疾患、小児鍼(小児特有の疾患に対して、刺さない鍼によって行う治療)、美容鍼、特に逆子のお灸治療に力を入れていたりと、それぞれ治療について得意分野が違うので、一つの治療院で違ったタイプの鍼灸師がいるのはよかったかなと思います。

 

 

あとは、夫婦で治療院をやっていることで、患者さんに安心感と親しみを持っていただけていると思います。

 

 

 

――美容や産婦人科系などに力を入れているとのことですが、鍼灸師になる動機もそういったことにあったのですか。

 

 
直接のきっかけは、高校生の頃、部活でけがをした友人が、最後の試合に出られなくなりそうだったのが、鍼を受けてすぐに復帰できた姿を見たことです。「けがを治した先生、かっこいい!」って思いましたね。それと同じ時期に母が心筋梗塞で亡くなったのですが、今思えば前駆症状が出ていたのに当時は気づくことができなかったんです。それが悔しくて、医療関係への関心が強くなったと思います。

 

 

 
産婦人科領域にはもともと興味があったと思います。小学校の頃になりたかった職業が、助産師だったんです。お母さんにとってとても幸せな瞬間に立ち会いたいと思ったんですよね。助産師さんになりたいと思ったあとは、ブライダル・コーディネーターになりたかったんですが、それも同じ理由ですね。女性にとって大切な時期に携わりたいという気持ちが無意識的にあったのかもしれません。高校生になり、鍼灸への道を決めたときは助産師のこともブライダル・コーディネーターのことも忘れていたんですが、現在、臨床をしていくなかで、美容鍼灸や産婦人科系の治療という少し違った形でかかわれていることがとてもうれしいです。

 

 

 
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――治療院での臨床とは別に、トレーナー活動もされているんですよね。男性アスリートと女性アスリートの違いを感じることはありますか。

 

 

 
女性は毎月ホルモンバランスが変動するに伴い、メンタル的なところで痛みの感覚が変わります。例えば、試合まで日数に余裕があれば痛みがあってもまだ練習できるという感じなのですが、試合が近づきナーバスになってくると前より痛くなってきたと訴える方が多いです。そういうときは、身体の痛みを取るだけでなく、メンタル的なアプローチも加えて治療します。それができるのも鍼灸師の持ち味ではないでしょうか。

 

 

アスリートに限らず、女性はライフステージによって心身は大きく変わりますよね。そのときそのとき特有のトラブルがありますが、鍼灸は心身の病気・症状・不調などに対して多様にアプローチできるものなので、女性の長い人生のなかでずっと寄り添っていくことができる医療だと思います。

 

 

 

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――子どもの患者さんはどうでしょうか。

 

 

ずっと診させていただいている患者さんで、生まれつき片側の手足に麻痺があるお子さんがいます。同じ年齢のお子さんに比べて、麻痺側の手足が小さくて筋肉量も少ないため、冬になるとしもやけが見てられないくらいひどくなってしまうんです。

 

 

このお子さんのおばあちゃんが元々当院の患者さんで、紹介してくださいました。初めにお話を聞いたときは、学校で習った小児鍼――子どもの健康増進や成長を促したりという施術とは少し異なるものになるので、しもやけが改善していくか正直不安だったんです。でも、親御さんの協力もあって、もう4年ほど治療を続けているですが、年々しもやけが軽くなってきているのが分かります。

 

 

ほかにも難しい病気を抱えたお子さんを連れたお母さんも多く来院されます。そんなお母さんから時々、「子どもにとって多少痛いことがあっても、薬ではなく、うちは副作用のない鍼でいきたいと思っているんです」と打ち明けられることがあって、そういったお母さん方の期待に応えられるようと日々努力です。

 

 

初めは不安で、確実に症状が改善するか保証できないような治療についてはお断りしたほうがいいかなと思った時期もあったのですが、治療が進んでいくなかで「運動会で最後まで走れた」「自転車に上手に乗れるようになった」「体調を崩しても回復が早くなってきた」といったお子さんの成長や変化を聞くと、そこに少しでも鍼灸がお役にたっているならがんばろうと思えますね。

 

 

 

 

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治療室は個室1部屋と半個室

 

 

 

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治療室とは別に多目的スペースも。ここではプライベート向けにピラティス教室なども行っている
 

 

 

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待合室

 

 

 

 

――女性にとって鍼灸師のやりがいって何でしょうか。

 

 

 

自分が女性として生きていることがそのまま仕事に還元され、役立てていけることだと思います。私は高校卒業後すぐにこの世界に入って人生経験も少ないなかで治療家として、臨床では患者さんをリードしていく立場に立たなくてはならないことがプレッシャーでした。でも、1年1年重ねていくごとに臨床や私生活でいろいろと経験し、自分自身が変化していくことがプラスとなり、それを患者さんにお返しすることができる瞬間があると感じています。

 

 

 

だから、これが10年20年続いたら今よりももう少し、人の役に立てることが増えていく。長く続けるほど、そんな可能性が大きいだろうなということにワクワクしますね!

 

 

 

【店舗情報】
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はりきゅう院 TSUKAMOTO http://89tsukamoto.com/

 

兵庫県姫路市飾磨区中野田4丁目116-36
TEL:079-228-0752